にわかヴァ推しの備忘録

ヴァ担になる予定のにわかオタクの備忘録。あんスタ未プレイにわかオタクのゲーム音痴が少しずつゲームプレイしていく予定。

『追憶*マリオネットの糸の先』ストーリー感想1

今回から『追憶*マリオネットの糸の先』のストーリー感想始めます。

 

 

七周年目前にあんスタにハマった私がValkyrieのことを知ろうと調べたとき、かなりの高頻度で見かけた追憶とかマリオネットとかの言葉。
それらの言葉が指す『追憶*マリオネットの糸の先』というストーリーがValkyrieにとって重要な話なんだろうな~とは感じていたのですが、先日それを裏付ける出来事を目の当たりにしました。

 

 

このヤバすぎ選挙速報の衝撃よ。

先日まで行われていたズ!ストーリーのフルボイス化総選挙、最初は各ユニットごとに集計を取って、それぞれ一位になったストーリーをフルボイス化!という企画だった。
しかし、中間結果で『追憶イベント関連のストーリーが軒並み1位となり、2位との得票差も大きく開いていた』原文ママ)ことから追憶イベント全6ストーリーのフルボイス化が先んじて決定&追憶イベント関連ストーリーを除いて選挙続行という事態に。

 

…そんなことある???

 

運営の太っ腹対応にもおビビり申し上げましたが、追憶関連ストーリーが軒並み1位という記述にも驚愕した。
どのユニットにおいても票が集中するってことは、追憶の名前を冠するストーリーはそれだけ重要な話なんだなぁ…と、この時にわかながら改めて理解しました。

 

 

追憶イベント一作目にあたる『追憶*マリオネットの糸の先』は、当時追加実装されたばかりのValkyrie紹介イベントの一面もあり、Valkyrieを理解するうえで重要な情報が詰まった話です。
ボリュームたっぷりな話のため、感想もかなり長くなると思います。
区切りをつけながら全体の感想をまとめていこうと思いますが、横道にそれてオタクの独り言になることも多々あります。
また、私は一度ズ!のストーリーのあらかたを調べてからズ!!を先に履修し始めたオタクなので、「この部分がズ!!のアレに繋がるのか~!」と感想というか答え合わせみたいなことになってるときもあると思います。
ご了承のうえ、お付き合いください。

 

 

 

 

 

 

「プロローグ」

冒頭はValkyrieとの対決を終えたRa*bitsの会話から。
仁兎の手作りホットレモン私も欲しいよ。

 

 

~Ra*bitsから見たValkyrieの印象~

こちらはしののんのValkyrie評。
光くんからも「気持ち悪かった」「ぞわぞわした」などの言葉が飛び出す。
Valkyrieのステージは、人間味が薄くて気持ち悪い感じに見えたらしい。

 

この頃のValkyrieは『魅惑劇』みたいに人形師と人形のコンセプトが強く出てた時期かな?
刺さる人には刺さるけど、好みではない人にはクセのある芸風…と思えば納得の反応かも。

楽曲提供元のアリプロもそうだけど、重厚感のあるメロディや印象的な不協和音、華美な装飾物、独特の歌い方等……華やかに作り込まれた非日常的な世界観は人工的であり不自然なもので、それが「ぞわぞわ」や「違和感」を感じさせる要素になるのは感覚的に分かる。

美しすぎるものって、不自然に見えることありませんか?
自然で素朴な有象無象の存在から浮くというか。
リアルな模造品に対して「本物みたい」と感じることがある一方で、本物に対してあまりにも綺麗に出来すぎていると「作り物みたい」と感じてしまうことがある。

 

ドルオタの私の担当、顔が綺麗すぎてアー写をCGイラストと間違えられたり美形すぎて目の前に居ても現実感がないとかオタクをビビらせたりしてるんですけど、Valkyrieもそれがいいです。
美しすぎるあまり目の前に居ても現実感がないValkyrie…最高じゃないですか!?

 

ドルオタの私が急にはしゃいでごめんなさい。
ここでの「ぞわぞわ」とか「冷たくて」とかは、たぶんValkyrieの芸術性が内包する非日常性、不自然さに対するRa*bitsの子たちが感じた印象だけじゃなくて、コミュニケーション不全だった頃のValkyrieの関係の歪さを読者に匂わせておくための表現でもあると思う。
このストーリーの本編で取り扱われる「人形」と「人間」について、Valkyrieの二人がどちら側に近い存在なのかをプロローグで先に伝えておくための場面なんだろうと感じました。

 

 

~あんスタ特有の時間感覚~

回想に入る前の仁兎が半年前ぐらいまでの話を「むかし」と言うの、あんスタ時空だな~と思う。
あんスタキャラの時間感覚、最初は結構困惑した。というか今も困惑する。

一学年違うだけでメンタルの成熟度もかなり違ってくるし、三年生はもう若くないみたいこと言いがちだし、先輩キャラは一年前のことを昔話みたいに語るし…。
一人や二人ならそういう時間感覚の子なんだな~と思うけど、わりかしみんなそうだから困惑する。

なんだろう…もしかすると同じ一年を繰り返すソシャゲのメタ要素みたいなものだったのかな?たぶん違うけど。わからん。過去は過去、今は今、みたいに物語の中でわかりやすい区切りをつけるためにキャラクターたちの時間感覚にもハッキリ区切りをつけさせているのかも。

 

 

 

「Puppet Show/第一話」

~普通のお人形だった頃のマドモアゼル~

マド姉ェおる!?

過去編にマドモアゼルが居ると思ってなかったにわかは盛大にビックリしましたが、メンタル崩す前から斎宮はマドモアゼルを学校に連れてきていたんですね。
ユニット衣装もお揃いで作って着せてるし、ライブ前も一緒に居る。
本当にお気に入りの人形で、精神崩壊前から大切にしていたんだな~というのが分かる。
マドモアゼルがお喋りするようになったのは斎宮の精神崩壊後からなので、この時点では特別お気に入りの人形というだけで、話しかけたりする様子はありません。
このときはまだ普通にお人形として可愛がられているだけ。

 

 

~ズ!の影片はいいダシが出てる~

落ち着かなくて貧乏揺すりする影片みか十五歳、解釈一致です。
影片のあまりお育ちが良くない感じが見れると、育ちのいい斎宮とのコントラストでオタクは興奮する。
オタクの私がすすっているValkyrieのうま味、影片の未熟な時期があってこそ引き立つものなので。
ここの影片のお育ちよろしくない描写、いいダシ出てます。

幼い依存心を垣間見せる未熟な影片が、斎宮のそばで教養を身に着けたり才能を開花させたり自分を変えようと努力する姿を見て大興奮する体験を何度でも何度でも味わいたい。
朱に交われば赤くなる…ではなく、自主的に相手の色に染まろうと努力する健気さってやつが大好物のオタクなんだ私は。
ズ!!の斎宮とは別の人間として自分で頭ひねって頑張ってる影片も大大大好きだけど、そこに至る前段階としてズ!で斎宮の作品の一部になることに何よりも幸せ感じてた回帰願望的なもの抱えてたときの影片もマジで好きだよ。いいダシ出てるぞ!!

 

 

斎宮宗のここ好きポイント~

「不快だ」と注意した言葉を「下品だ」とわざわざ言い直す斎宮も好き。
口にする言葉を間違えたと思ったらすぐに言い直すことができる斎宮、良い。咄嗟のリカバリーができる男。仕事できそ~。実際できる。好き。

傷つけてしまったら撤回する*1、言い過ぎたと思ったら謝る*2、嘘をついた罪悪感に負けたら本当のことを言う*3
斎宮のそういうところ好きだよ。(これは何目線の感想なの?)

ここでは、「不快だ」と自分の感情でものを言ったあとで「下品だ」と一般的な価値観に合わせて発言を訂正している。
感情論だけの発言か一般論も含めての注意なのかを意識して言い直してるっぽいのが良い。
感情論だけで影片に怒ってるときもあるんだけど、ちゃんと先輩目線で叱ろうとする気概を感じた。
この辺のさじ加減が、影片が斎宮を優しいと感じる要因の一つなのかも。

 

 

斎宮から影片への塩対応~

この時期の斎宮は、マ~~~ジで引くほど影片に塩対応なんですよね!

ズ!!の斎宮は色々なことから解放されたあとの状態だから無暗に怒るとか舌打ちとかしなくなったけど、ズ!の斎宮はずっと気が張りめてる状態なので刺々しい態度が目立つ。
五奇人うんぬん呼ばれだしたタイミングが影片の入学よりも前っぽいので、自分と親しげにしていると影片に不利益だと思ったからわざと冷たくしている…?とちょっと考えたりもしたけど、多分そういう思いやりの裏返しみたいなものは関係なく普通に塩。普通に冷たい。

 

そもそも斎宮は自分にも他人にも厳しいうえ、好き嫌いが激しい人物。
五奇人の仲間にも、気を許すまでは警戒しているのか嫌悪寄りの反応を見せている。
まだ未熟な後輩の影片にある程度厳しく接するのは彼としては自然な反応で、ユニット=身内に引き入れたゆえに評価基準がより一層厳しくなり、特別厳しい言動が増えていたのかも。

 

影片が普通の神経してたらどっかのタイミングでキレるなり凹むなりしてユニット辞める可能性もあっただろうし、斎宮も仁兎もそのあたり理解はしていて、影片に対してこいつよく辞めずについてきたな…という認識がある。
仁兎は影片が辞めなかった理由を影片が斎宮に「心酔」*4しているからと認識していたけど、斎宮理由が分からなくて不思議がっていた。

 

……は???

 

ここで問題です。
「出来損ない」と言われようが「いてもいなくても『どちらでもいい』」と言われようが斎宮に笑顔でくっついている影片と、いくら冷たい態度をとっても雑に扱っても影片が自分に懐いている理由が分からないのに塩対応を続けてた斎宮どっちがホラーだ!?う~~~~~ん、どっちも!!!

なんだこいつら!?
まぁ、将来的につがいになると思えば…そういうこともあるか。あるかな…?

 

影片が斎宮に誘われて夢ノ咲に入学したという言葉*5には解釈の余地があると考えていますが(初期設定っぽいし…)、影片をValkyrieに加入させる判断をしたのは斎宮だろうし、「見た目は及第点」と言うからには少なくとも容姿は気に入っていたはず。
なんだかんだ言っても実際に影片が辞めたら傷ついたと思う。

この頃の斎宮は、別に影片のことが嫌いとか本心からどうでもいいと思って冷たくしていたわけじゃなくて、いじめられっ子時代に身に着けた自己防衛手段として無意識のうちに他人に壁を作ってしまう傾向があったんじゃないかな~と思います。
人に傷つけられるのが嫌だから、先に冷たい態度で壁を作っておく。みたいな。
強気な振る舞いの何割かに虚勢が混ざってることは、本人も自覚しているし*6

仁兎に関してはほぼ一目惚れみたいな出会いで、テンションぶちあがった躁状態のまま一気に距離をつめてしまったから例外だろう。
けど、後輩の影片に関してはすでにValkyrieが出来上がった状態で、しかも学院の雰囲気が剣呑だった時期にユニットへ引き入れた存在だから、冷静に距離を測りながら付き合おうとしてああなったのかな、とか…。全く冷静な態度には見えないんですけど。

この時期の斎宮見てると、鬼龍に友達少ないこと心配されてるのがよく分かるよ。

嫌いなわけじゃないのに優しくできないの、人付き合いが足りてない子供らしさでもあるのかもなぁ。
ズ!!の斎宮がだいぶ円滑に周囲とコミュニケーションとれるようになったことを考えると、そう思える。

 

 

斎宮の過労について~

ライブごとに三人分の新衣装作っているらしい斎宮
他のユニットには真似できないだろうみたいなこと言ってるけど、仕事量考えたらそれはそうよ。

今回のイベントストーリーでは、斎宮のこだわりゆえの仕事量の多さと完璧主義ゆえに一人で抱え込んでしまう性質が仁兎の不安を煽る要因になっている。
演出も衣装も彼自身が手掛けているのがValkyrieの強みになっていて、完璧主義なので半端に人に任せることができず、斎宮一人に負担が集中している状況。
仕事ができる人に負担が集中するというのは現実でもまぁまぁあるヤバい状況ですね。
この過労状態から斎宮の心がポッキリ折れるんだ…と思うと、リアルで嫌。

 

 

~影片の「格好良ぇなぁ」から吸える少年性~

ユニット衣装を見てアンティーク人形みたいだと喜ぶ影片。
彼の生育環境を考えると、Valkyrieの衣装を見て咄嗟にそういう言葉が出てくるのって、斎宮邸で斎宮に服を作ってもらったお人形たちを見てたからなんだろうな~とほっこりする。

「は~……格好良ぇなぁ」と感嘆してるあたり、お気に入りの人形たちと同じような服を仕立ててもらえて嬉しそうなことが伝わってくる。
これがもしも斎宮の腕を褒めてるだけなら、出てくる言葉は「格好良ぇ」ではないんじゃないかな。
美しさに重きをおく斎宮の前で、客観的に見ても綺麗と形容できるだろう精巧な衣装を前にして「綺麗」とか「すごい」とかじゃなくて「格好良ぇ」という感想が出てくるの、影片の素直な感情って気がしてここ好きです。
ズ!!軸の影片はどうだかわからないけど、この時の影片は感動した時に美しいとか綺麗とかよりもまず格好いいって言葉が出てくる、一般的な同年代男子に近い感性だったのかなーと感じた。可愛いね…。

 

マド姉ェ可愛いって誉められて機嫌良くする斎宮可愛い奴だよ。
「そこそこ似合っている」「見た目は及第点」って言われてガッツポーズ(2Dモーション)で飛び跳ねて喜ぶ影片も可愛い。そこでまた「飛び跳ねるな」と怒られるけれど…。

この辺のあまりピリピリしてないときの斎宮と影片のやりとりは、なんだかんだ影片が嬉しそうだから微笑ましい。
当時Valkyrieの登場時期にリアルタイムであんスタやってたオタクには、影片はちょっと頭足りてないけど斎宮が大好きで健気で可愛いキャラに見えてたんだろうな~と思う。

…でも「ゴミ捨て場の歌」も同時期に実装されてるんだよなぁ。

影片が温和で陰キャ寄りな和ませキャラっぽいわりに地雷踏まれると雄み出てくるあたりは最初っからブレてないんだなぁ。ありがとうございます。
いざというときに雄み見せてくるキャラ…大好きです。

 

あと、この場を借りて訴えたいんですけど、影片みかのヒモ適正ありそうで全くないところが萌えるって話、誰か分かり手になってもらえませんか??
顔良いし愛嬌あるし和ませてくれるし私が居ないとダメかも…と思わせる隙もある。ところがどっこい、お金は汗水垂らして稼ぐものという価値観の持ち主*7だし、斎宮に何かあったときは自分が養う気でいる*8し、人の視線怖がりながらもValkyrieの資金稼ぎのためにバイトもめちゃめちゃこなす。全然ヒモ適正ないしむしろ養う側としてのポテンシャルが高い。好きだよ。好きに決まってるだろこんな男。

影片みか、マジで将来性しかない。絶対確約100%決定事項としていい男になります。伸びる未来しか見えない。
買いですよ、買い。(何目線の感想なのこれは?)

 

 

斎宮と仁兎と当時の状況~

遅刻してきた仁兎に最初はそっけなかったのに、おそらく衣装を着せてトレビアンな姿になった途端にスイッチ入ってテンション爆アゲになる斎宮おもしれー男。
ここのシーンぜひボイスも併せてご堪能ください。T橋さんのボイスがつくとさらにおもしれーので。
ていうか、ここのテンション爆アゲ斎宮もフルボイス化されることが決定してるの最高!!?
ぜってーーーフルボイス化されるまで陽性だの出勤停止だのでボロボロの修羅場を生き抜いてやる!!!


仁兎の姿を「神の奇跡そのもの」と誉めそやし、僕が独り占めにしたいなどと言う。
前後の話では見せびらかしてルンルン状態だったりするから、この辺はその時々の心境だろうな。

 

この時点でのお師さんの認識はfine=天祥院の認識っぽい?
まだ天祥院しかキャラ設定ができてなかったとかのメタ事情も大きく関わってそうだけど、表舞台ではリーダー格だったはずでしかも同じ部活の青葉や二枚看板の二人の名前ではなく天祥院が出てくるんだな~と不思議。
青葉のキャラが出来てたあとなら、もうちょっと言及の仕方変わっていたんじゃないかな。
そして、この時点での斎宮は、まだ五奇人のことを「奇態な連中」と言って警戒している。
学院の雰囲気が変化していることは察していても、まだ誰が黒幕かは探り途中だった感じだろうか?

 

「あとすこしだ、あとすこしで……。この世界は、僕によって管理される美しい博物館として完成する」「完璧に清掃された世界に、君を飾ろう」「まずは、ショウケースの準備から」


この辺りの台詞を見るに、斎宮はValkyrieとして学院の頂点に立つことで、斎宮の作りあげる世界の美しさを証明するとともに、仁兎を「学院の頂点」という特等席に導きたかったんだろうな。

影片が斎宮に心酔しているその横で、斎宮も仁兎に心酔している。
自身の一番の傑作である仁兎を、一番上等な場所に飾ろうとしている。
Valkyrieが学院の頂点に立つことは、斎宮にとって自身の美学の証明となる自己満足的な欲求でもありながら、仁兎に向けた献身でもあったのだと思う。

仁兎はそんなこと望んでないのだが。

後編でわかるが、このあたりの気持ちが全く仁兎に伝わってないのがValkyrie崩壊に繋がった原因の一つでもある…。
目標の共有とか、将来的なビジョンの擦り合わせって大事だね……。

 

この当時の二人、同級生なのに対等な関係じゃないんですよね。
斎宮は仁兎を「麗しくも愛おしい僕のマリオネット」「完璧」と褒めちぎり、羽虫を黙らせるのには君が必要とか仁兎の実力を買っての発言もあるけど、それは「人形」としての仁兎への評価で、「人間」としての仁兎への評価ではない。

同じユニットのメンバーとしての評価や信頼みたいなものはあれど、人形師の斎宮とマリオネットの仁兎、天才斎宮宗とそのお気に入りの仁兎、指示を出す斎宮と受け入れる仁兎…と、このストーリー内において、仁兎と斎宮が対等に描かれている描写はない。
さらに言えば、仁兎と斎宮の友情描写がどこにもない。
斎宮は仁兎を人形として愛でるだけ。
仁兎は斎宮の人形として踊るだけ。
対等な「人間」同士としての会話が欠落している。

 

たとえばこの二人がもっと対等な関係だったら、Valkyrieの方向性について意見をぶつけあったり、知恵を合わせてfineに対抗することもできたかもしれない。

――というか、一年前の仁兎は斎宮に「Valkyrieはこのままじゃまずい」って言えてたんですよ*9

相棒って言われて頷いたり、斎宮を困らせて楽しむ余裕もあった。
「カノジョとか作らないの?」とか普通に俗で人間らしい会話もしていた。
一年前は、対等な「人間」として付き合えていたんですよこの二人。

 

何が二人の関係性を変えたのか。
別に誰も悪くない、仁兎に声変わりが起こった。
人間の成長として当然のことが起きただけ。

 

仁兎は声変わりして歌うことを禁止されたことで、自尊心ガタガタになって斎宮に何も言えなくなった。
歌えなくなったことで、仁兎は斎宮と対等な「人間」ではなく、ただ操られるだけの「人形」になってしまった。

 

このストーリー、主に仁兎視点ですすんでいくから客観的な指摘が入ってこなくてやや分かりづらいけれど、外因的なfineの脅威と、内因的な仁兎の声変わりによる鬱状態の双方向からValkyrieの崩壊が進んでいってるんですよね。

 

控えめに言って地獄。

 

 

ノってるときの斎宮のこの感じ、好きです。
色々起こる前からこういう言動は変わってないんだなと知れたのは安心感ある。

斎宮…ずっと元気に小難しい言葉並べててほしい……そうであってほしかったな……。

 

 

 

長くなったので、まだ話の途中ですがこの辺で一旦区切ります。
次回は「Puppet Show/第二話」から~。

*1:『追憶*流星の篝火』「一年前、ヒーロー失格」の奏太との会話

*2:『演舞 天の川にかける思い』プロデュースイベントでの転校生との会話

*3:「本日は何曜日?」の光との会話

*4:Swan Song/第二話」

*5:「影片みか 第一話」

*6:「Stand By Me/第一話」の会話から

*7:「初夢 夢の先まで」

*8:『光輝★騎士たちのスターライトフェスティバル』

*9:「dragon fruit/第二話」での会話