にわかヴァ推しの備忘録

ヴァ担になる予定のにわかオタクの備忘録。あんスタ未プレイにわかオタクのゲーム音痴が少しずつゲームプレイしていく予定。

『追憶*マリオネットの糸の先』ストーリー感想3

今回も『追憶*マリオネットの糸の先』のストーリー感想です。

前回までの感想はこちら→『追憶*マリオネットの糸の先』ストーリー感想2

 

 

 

 

 

 

「Puppet Show/第三話」

~仁兎は悪くないよ…斎宮も悪くないよ…~

 

「君はダンスのみを完璧に行えばいいだけ」
「簡単だろう、君は僕の最高傑作なのだから……♪」

この辺の台詞、斎宮的には励ましなのかもしれない(※もしも影片が同じミスをしたら、こんな甘い言い方はしないはず)が、斎宮に従うだけの現状に鬱々としている仁兎の地雷を確実に踏み抜いている。

「最高傑作」と称えるように斎宮は仁兎のことが大好きで激甘だけど、仁兎が遅刻してくる理由を知らされていないし、もちろん仁兎が現状を「奴隷の幸せ」とか思っていることにも気づいていないので、悪意なしに仁兎のメンタルを悪化させる…。

 

この時期の二人は、仁兎が歌えなくなって自尊心べこべこに凹んでた一方で、斎宮はValkyrie人気絶頂期で万能感に浸っていたので、まるで気持ちが噛み合っていない。

 

これは、悩みを相談できない仁兎が悪いとか察することができない斎宮が悪いとか、どっちが悪いとかの問題じゃなく、人間関係の構築にまだ不慣れな学生同士が密な付き合い方してたらこういうこともあるよね…という自然な不和の一つだと思う。
あるよ…弱音を吐けず一人で悩み続けることも、かける言葉を間違えて傷つけることも。大人同士でもある。
高校生なんて、コミュニケーションに失敗を繰り返して学習する時期の真っ只中でしょ。

ほんと、誰が悪いとかじゃないよ…この時期のValkyrieの不和。
強いて言うなら天祥院と同期だったことが悪い。

fineの外圧がなければ、ワンチャン時間経過に伴って仁兎が声変わり鬱を乗り越えるなり溜めこんだ感情が爆発して斎宮とぶつかりあうなりして状況打開してた可能性もゼロじゃなかったと思うんだよなぁ……。

 

 

時期は違うが、骨董綺譚(卒業後の秋)の斎宮がネヴァーランドでぶちキレた影片のことを教訓にしていたことを思うと、斎宮はキレることをコミュニケーションとして受け止められるタイプなので、大好きな仁兎にギャン泣きされたら血相変えて反省してたんじゃないかと思った。

 

当時の斎宮は自己万能感に包まれている状態なので、Valkyrieはこのままじゃ破綻するという仁兎の心配も、fineに気をつけろという零の忠告も、重く受け止めていない。
心配にしろ忠告にしろ、他人の意見に耳を傾けない。

ただ、斎宮は独裁的にValkyrieを支配していたけれど、物語の終盤、彼のやり方が通用せずピンチに追い込まれたところで出てきたモノローグでは「失敗させないことが、愛情だと思っていた」と反省を語った。
やり方は独裁的だったけれど、メンバーに愛情を持ってユニットを動かしていた人だ。

仁兎は何を言っても無駄だと諦めモードに入って、内緒で自主練に励みながら自力で状況を変えようとしていたのかもしれない。
だけど、万能感に浮かれて周りが見えなくなってる状態の斎宮とは、理性的に付き合おうとするよりも感情的にキレるなり泣くなりして情に訴えたほうが状況打開策として効果があったんじゃないかなぁ…。

 

とはいえ、仁兎は見た目は幼くても思考は年相応に成熟している。
ほかのストーリーを見ても誰かを叱ることや怒ることはあっても”キレる”ことをコミュニケーションに持ち出さない理性があるので、同級生相手に感情を爆発させるのはハードルが高そう。
さらに言えば、感情を爆発させて情に訴えるやり方は、自分でも感情が制御できず突発的に…という場合ならともかく、自覚的にやる場合は相手の愛情を試す行為になる。
DV営業しかり、泣き落とししかり。
自尊心べこべこ状態では、自分への愛を試すような選択はできなかったんじゃないか。
もしも当時の仁兎が斎宮の前で感情を爆発させるには、ただでさえしんどいところをもっとギリギリの状態まで追い込まれないと無理だったろうな…と思うと、仁兎がそんな地獄を体験しなくてよかったねという話にもなる。
……どっちに転んでも辛いんだわ。

 

長々と分析しておいて、勝手にしんどいオチをつけてしまった。なぜ…?

斎宮は影片みたいにいざというとき感情で動く人間が相方になってくれて良かったし、仁兎は理性的にユニットを引っ張れる年長ポジションとしてRa*bitsに籍を置いて良かったと思う。
良かった…良かったんだよ……旧Valkyrieのオタク以外にとっては。

……ゔぅっ(嗚咽)

ああ~~~仁兎脱退が決定したときの向こうのオタクのお気持ち表明読み漁って勝手にしんどさ共有したいな~~~!!
Ra*bitsの現場に旧Valkyrie時代の仁兎のグッズかばんに潜ませて参戦してるタイプのオタクの「今日のに~ちゃんも世界一可愛かった!」て呟きを見て古参も現実を受け止めてるんだから私も現実見て生きよ~と勝手に励まされたい。
オタクには傷の舐め合いが必要なときもあるんです…旧ヴァオタクの傷舐めさせてくれ…頼むよ……。助けて……。

 

補足。〇〇は悪くないよ、て言い回しがジャニオタで流行ったのいつだったか調べたら2013年て出てきて死語だと気づいたけど、他に章タイトル思いつかなかったので許して。

 

 

 

~だんだん喋れなくなる仁兎~

 

「日常的に声をださないように気をつけてる」という仁兎。

 

「声をだすと、お師さんが不機嫌になるから」
「今のおれの歌唱力は、お師さんの望むレベルに達してない」
「美しく、理想的な『Valkyrie』の演目を汚すだけだ」

 

この辺のモノローグで、この時期の仁兎がなぜ無口キャラなのか理由が語られます。
声変わりによって元のような声が出なくなったことで「だから発言を、発声を、禁止されている」と、斎宮に声を出すことを禁じられていることが分かる。
しかし、これは全て仁兎視点の説明のため、関連ストーリーを読むと事情がもう少し複雑なことが分かる。

 

途中で設定を変えたのか、最初からモノローグを利用したミスリードだったのかは不明ですが、一年後に追加されたガチャスト(※ガチャ産カードのおまけストーリー)「dragon fruit」で、そもそも仁兎は生歌を披露していた時期から黙りこみがちになっていて、喋らないようになった仁兎を斎宮が心配していたことが種明かし(?)されている。

 

 

読み取れる限りでは、

1 仁兎があまり喋らなくなる(仁兎が一年生の冬)
2 仁兎が声変わりする
3 斎宮が仁兎に歌うことを禁止する(仁兎が二年生の春)

…という順に変化が起こっている。

斎宮は仁兎に歌うことを禁止したが、舞台を降りた日常の場での発言までも禁止していたわけではない。
日常の場でも喋らなくなったことは、仁兎の自粛による変化だ。

 

 

上記1の変化【仁兎があまり喋らなくなる】についての理由は、まだ私がその情報に辿りつけていないだけかもしれないが、今のところ目にした話では詳しく語られていない。

なんで!?
このストーリー読めば分かるよ!っていうの知ってる方居たら教えてください!!

この先は推測になりますが、一年の頃の仁兎は斎宮のハイテンションな絡みに対して声には出さないものの「ウザい」と思っていたり、一人称変えろと口出しされてムッとしたり、斎宮の過干渉に疲れ気味だった描写がある*1ので、普通に話してるだけで斎宮が異常にはしゃいだり言葉遣いに口出ししてくるのが面倒だから黙りこむようになった可能性もあるのでは…と思う。
というか、そう読み取れるように種明かしのための話として作られたのが「dragon fruit」じゃないかと私は感じた。

 

最初に声変わり前の仁兎が喋らないようになったのは……猫とか、小動物とか、構いすぎるとストレス状態になるっていうアレ的な……斎宮の過干渉が原因だった説が私の中で否定できなくて、マジで中高生にありがちなバッドコミュニケーションじゃん!?と萌えとしんどさが一気に襲ってくる。

友達少なかったから適切な距離感わからない斎宮が仁兎をべったべたに構い倒してストレス与えてたっていう…。

正直なところ、「dragon fruit」の二人のやりとりを見たら、斎宮の言動を「ウザいなぁ、べつにいいけど」で流せる仁兎はかなり寛容だと思います。私は斎宮のあのテンション受け流すの無理だよ…。
周りに聞かれたら妙な誤解を招くレベルの斎宮の発言を、引いたり気持ち悪がったりせず、ウザがりつつも「べつにいいけど」で流せてたあたり、仁兎にとっても斎宮普通に大事な人だったんだろう。運命の人とか、大げさな話じゃなくて。友達とか、仲間とか、そういう相手として。


一年生の頃の仁兎は、黙り込みがちにはなっていても斎宮と対等な同級生として言葉を交わしてふざけあう様子もあるし、喋ろうと思って口を開けば噛むこともなくスムーズに会話もできている。
この段階では、選択的に黙っているだけの印象だ。

 


夾雑物、不純物とか余計なもののことですね…。

声変わり後、【斎宮が仁兎に歌うことを禁止する】段階になった仁兎がこちら。
声変わり前は自分の歌声を「最大の武器」と自負していたが、今の自分の声に対しては辛辣な言葉をあてがっている。
武器にしていた歌声を失ったことで、仁兎のメンタルが傷ついていることが窺える。

また、影片にプレゼントをもらったときにお礼を言おうとしても咄嗟に声をだすことができない場面もあり*2、もはや選択的に黙っている状態を越えて、喋ろうとしても喋れない状態になっている。
一年生の頃の仁兎が斎宮とスムーズに会話できていた様子と比べると、二年生の仁兎の喋れないレベルは確実に悪化している。

 

この時期の仁兎は声変わり後の不安や失望感に苛まれるあまり、喋ることを無意識レベルで拒絶していたのではないか。
現実にもストレスや不安感から声が出なくなる症状*3がある。
歌の練習もしていたし完全に声が出なくなってたわけではないだろうけど、喋りたいときに喋れないレベルまで行きついていたのは病んでるなぁ…と感じます。

 

 

たぶん、最初は選択的に黙っていただけ。
歌うことを禁止された当初も、斎宮の言いつけを守るために日常的に喋ることを自粛しただけ。
それがいつの間にか、喋ろうとしても声が出ないところまで追い詰められてしまった。

録音された歌声がいくら賞賛されても、仁兎はその声を出すことはできない。
声変わり前の声を取り戻すことはできない。
以前の自分ができていたことができない。

アイドル仁兎なずなの魅力は歌声だけではなかったはずだけど、「最大の武器」と感じていた歌声を失い弱体化した自分に仁兎自身が耐えられなかったのだろう。

この一番しんどい時期に天祥院の策略に巻き込まれてしまったの、タイミングが悪すぎた。
やっぱ天祥院と同期だったことが悪いわ…。(※筆者は英智さんのこと、かなり良いキャラだと思ってます)(念のため)

 

 

 

~2から3に変わるって世界が変わるってことなんだよ(※ドルオタの独り言)~

 

自分の現状に悩みながら、影片のことも心配している仁兎。
この頃からみかちん呼び。

バックダンサーみたいな影片の扱いに、アイドルとしての影片の幸せはどうなるんだろう?と気にかけてるんですよね。
このへん、彼の面倒見の良さがでている。

 

バックダンサーという言葉だけ先に知っていたから加入当初の影片は歌わせてもらえなかったのかと思いきや、録音音声は使っていたと知り、思ったより良い境遇だったことにやや拍子抜けした。

影片が一年生の春ってことは本当に加入したての時期だろうし。
正直、悲観するほど不遇な扱いではないな…と思った。

そりゃあ同じステージに立つ仁兎からしたら、もっといい位置で踊らせたいとか見せ場を作ってやりたいとかあっただろうけども。
オリジナルメンバー(以下オリメン)が積み重ねてきた人気と時間を考えれば、追加メンバーを始めからオリメンと全く同じように扱うのは難しいので、優遇にせよ冷遇にせよ最初は別格扱いして、オタクの反応を見ながらタイミング見てオリメンと格差埋めていくのが普通だと思う。
追加メンバーである影片の扱い方が失敗していたとは思わない。

 

 

私は斎宮宗と影片みかの現Valkyrieの二人を”つがい”と認識しているし、そもそも初期Valkyrieの二人のパフォーマンスを見たことがないので初期の体制に思い入れもない。

だけど、私があの世界で初期Valkyrieのオタクやってたら、加入した影片みかに最初どんな目を向けていたかぶっちゃけ分からない

茶の間で少クラ見てるだけの私なら「Valkyrieにイケメン増えた!」ぐらいの驚きだけであとは人事の一環として受け入れたかもしれない。
夢ノ咲学生アイドルのオタクがどういうノリなのか分からないけど、「今年の新入生もレベル高いねぇ!?宗くんのやる気見て夢ノ咲も真面目にアイドル売る気取り戻したか!?」みたいなアゲアゲテンションだったかもしれない。

だけど、Valkyrieってさぁ~影片加入前からすでに学院トップレベルの人気だったんでしょ?
Valkyrieが新一年生同士で立ち上げた(※重要)同級生デュオ(※重要)で学院トップまで人気出た(※重要)ことを考えると、影片の加入当初ぜっっっっったい100%の確率でオタク界隈荒れてたと思うんですよ…。

 

以下、ドルオタ目線強めの長々とした独り言なので文字色変えます。
この先は本編の感想からもう完全に逸れた話してるので、飛ばして大丈夫です。

 

夢ノ咲は昔から続く伝統的なユニットもあるので、〇期生制度があったり、組閣(※阿鼻叫喚を生む行事)みたいに大胆な人事移動やってるとこもあるのかもしれない。
在学中アイドルにつくオタクは一部のジュニア担みたいに人事移動含めて楽しんでたり、進級時期の代替わりに慣れてる特撮オタクみたいなオタクも多いだろう。

しかし、Valkyrieは斎宮と仁兎の二人で立ち上げて、テレビ番組に出るまで人気伸ばしたユニットなので、人事移動とか進級によるメンバー増減とかに慣れていない、夢ノ咲アイドルに触れるのが初めてのオタクの数もそれなりに居たと思う。
ていうか進級問題に慣れてるオタクだって、一年生同士のユニットが二人三脚でめきめき人気になっていく姿を見てたら、特別視しちゃうでしょ!?
しかも、瑞々しいボーイソプラノで歌う美少年と、容姿も才能も早熟な美少年…。

似ても似つかない二人が運命共同体やってるの、嫌いなオタク居ません……。
スぺオキとか推されとかの概念が夢ノ咲にもあるか分からんけど、そういう言葉を置き去りにするぐらいオタクの好きなエモさが詰まってたと思うんだよな、初期Valkyrie。
こっちの世界の私が想像だけで一年生の頃の斎宮と仁兎にエモみ感じてるんだから、向こうの世界のオタクも絶対クソデカ感情持ってたよ…絶対そうだってば…。

 

舞台上では滅多に笑わない仁兎が放課後二人で居る時には声出して笑ってたって嘘か本当か不確かな目情を大事な思い出にしてたり、自分にも他人にも厳しい斎宮が仁兎に対する評価だけは甘くなって語彙力も普通の高校生に戻っちゃうことに悶絶したりさぁ。
二人が初めて会ったとき斎宮が二階から飛び降りてまで仁兎に声をかけたかったこと、あの世界のオタクも何億万回レベルでこすってるんじゃないの???

初期のValkyrieが学院在学中アイドルの中で人気トップみたいな存在まで上り詰めてたことを踏まえれば、追加メンバーの影片を前に出すの慎重になって当然だと思うんだよな…。

 

 

ドルオタ目線の感想として、グループ加入して間もない影片をフロントポジションに置かず二人の後ろで踊りに専念させた判断は別におかしくないと思う。

2から3て一番追加増員が難しい数字で、1から2、3から4などの増員に比べて既存オタクの反発を買う傾向が高い印象がある。

最終的に成功したかどうかは置いといて、人気シンメの二枚看板売りだったところをフロント3人体制にしたら疑問の声はあがるし、アイドル以外でも主人公バディが受けて人気出た作品に3人目の主人公を加えたら荒れるし、人気ある二人組に”3人目”を加えたら十中八九オタク界隈は荒れる。
もちろん最初荒れるというだけで、最終的にはだいたい人気出るけども!

二人組ユニットは”二人の関係性=ユニットの雰囲気”に直結するので…多人数ユニットと違って、その”二人だけ”で閉じ切った関係が好きなオタクが必然的に多くなる。
多人数ユニットにも、シンメとかコンビとか兄組とか、ユニットの中での特定の組み合わせにこだわるオタクは居る。
だけど、そのこだわりはオタクが各々の趣味でユニットの中から特定の組み合わせを見つけて特別視しているものであって、ユニットに追加メンバーが加わって”ユニットの雰囲気”が変わっても、オタク各自がこだわる特定の組み合わせには即座に影響しない場合が多い。
しかしオリメン二人のところに3人目が加わると、単純に”二人の関係性≠ユニットの雰囲気”となる。即座にオタクの好きな”二人だけ”の特別感に影響が出る。

 

ここで追加された”3人目”が悪いオタクに目をつけられると、ユニットの雰囲気を壊したとアンチがついたり、運営の余計なテコ入れと戦犯扱いされたり、ライトオタクにもオリメン二人の添え物扱いされたりなど…正式なメンバーでもあるにも関わらずオリメン二人との扱いに大きな格差をつけられる場合がある。

運営側が売り方やバランスを考えて追加メンバーの扱いに差をつけるのと、オタク側がメンバーの扱いに勝手に差をつけるのは全然別の話です。
運営がやる分にはユニットのトータルプロデュース(※格差売りがオタクに受けるかはまた別問題)だけど、オタクがメンバーにランクつけるのは個人的な主観の押し付けでしかない。

影片がValkyrieの人気好調期に加えられた追加メンバーである以上、多かれ少なかれ風当り強い時期があっただろうな…と思うと、ズ!!の影片にソロ仕事がばんばん回ってくるレベルで人気ある描写があってめちゃくちゃ安心する。
影片みかが世間を味方につけることのできる華と実力がある子で良かった。
すでに人気ある二人組に”3人目”として加えられてしっかり人気獲得した実績がある影片みか、信頼できるんですわ…。
あとたぶん、三人になってから人気絶頂期迎えたっぽいあたり、なんだかんだ斎宮がうまくValkyrie三人体制をプロデュースしていたんだと思う。Valkyrieのプロデューサーは斎宮なので。

 

仁兎が抜ける前後は、影片も斎宮も叩かれてたと思う。メンバーが脱退したユニットは世間から根も葉もない文句で叩かれたり嘲笑や同情の的にされることになるって私は詳しいので。ええ、詳しいです。
しかし叩かれ方に関しても、Valkyrieの内部プロデューサー兼仁兎の相方として期待やら失望やら愛憎こめて叩かれる斎宮とは内容が異なり、影片は追加メンバーの後輩であるということで無駄に貶められたり純度100%の八つ当たりで叩かれたりしたと思う…。ムカつくなぁ(※見えないものを見て勝手にキレるオタク)

Valkyrie再興がうまくいってマジで良かった…本当に……。本当に良かった。
「辞めちゃった仁兎なずな好きだったな~」って悪意も気遣いもゼロで言われたことのある現Valkyrieのオタク!仲間!強く生きていこうな!!!
斎宮と影片の二人でValkyrieなんだって全世界に知れ渡らせていこう~!!
みんなで過去を過去にしていこうな!!!

 

 

また独り言が長くなって失礼しました。
総括。

仁兎、たぶん、あまりオタクの心境が読めない健全な人間だったのかな…という印象を受けた。
バックダンサーやってる影片への心配は、部活の先輩みたいなファンとかオタクとか関係ない土俵での考え方に近い印象。
真面目にアイドルやっているという自己認識のわりに、テレビに出させてもらって絶賛売り出し中だろう時期に一般人も周りに居る場所で斎宮に恋愛の話を振ったりとか*4学生気分か!?(※学生です)とビックリしたもんな。

舞台の上に立つ人としてそこは気にしなくても良くない?というところまで気になってしまったから、余計に辛かったのかな~と感じた。

 

 

 

~オタクは無力~

 

満員の客席を見て「これでいい、これが正解だ」と自分たちの成果を認めながらも、「だけど、これでいいのか? おれは、おれたちは、本当にこれで……?」と現状に大きな不安を抱えている仁兎。

 

「お師さんの好む『かわいいお人形』じゃなくなったら」
「それとも一生、お師さんの『お気に入りの人形』のままか? どちらにせよ、それでいいのか?」
「何のために生まれてきたんだ?」
「おれも、『アイドルごっこ』をしてるだけの偽物に成り下がっちゃうよ」

 

『追憶*マリオネットの糸の先』というストーリーが、全体を通じて人間として生きることがテーマの一つに織り込まれている話なのでこういうくだりが出てくるのだけど、「何のために生まれてきたんだ?」と生まれてきた意味にまで悩みが深まってるの追いつめられてる感がハンパない。
スチルからも伝わってくるが、この頃の仁兎はかなりメンタルにキてる。

 

ドルオタ目線的には、ここで語られる仁兎の葛藤はドル誌で見た覚えがある。
ユニット内格差や内部での自分の立ち位置について悩むの多人数ユニットの発展期あるあるだし、時間が経ってから実はあの頃…みたいに一万字インタビューで語られるシリアスな話と近い感触がする。

Valkyrieのために斎宮が多大な努力と才能を注いできたのを間近で見てきて、その恩恵を一身に受けていた仁兎にとっては、斎宮に見限られることは恐ろしいことだ。
だけど、現状の斎宮のやり方に不満を感じているのも事実で、このまま現状が続いていくことも苦しいんだろう。
なまじ二人組で人気が出て売れちゃったら、そこから抜けて別の場所でやり直すのはかなり勇気が居るだろうし、まだ声が不安定でまともに歌えない仁兎では新しく活躍できる場所を探すのはなおさら難しい。
加入したての影片は二人よりも前に出てValkyrieの閉塞感を変えてしまえるようなタイプではなかったし、斎宮の才能に傾倒して何を言われようが素直に従っていたし。

どうすればいいか分かんなくなっている仁兎、しんどいけれど、彼がアイドルという存在に真摯であろうと真面目に悩んでいることも伝わってきていい。
「『アイドルごっこ』をしてるだけの偽物」という言い方は、成功した人間の優越感も無意識に含まれているが、真面目にやってるからこそ出てくる表現だ。

仁兎が未来を考えるときに斎宮の存在を大きく意識しているのも好きな部分だ。
Valkyrieが一年近く二人組ユニットやってたことが伝わってくる、仁兎がユニットでアイドルやってることのうま味が出てる。
ユニットは一人では成り立たないので、仁兎が”Valkyrieの仁兎なずな”について悩むときは斎宮についても悩むことになる。
仁兎の悩みは”仁兎なずな個人”の悩みでありながら、”Valkyrieの仁兎なずな”の悩みだ。
この段階では影片のことは強く意識していないが、後になって戦力になるかもと影片も含めた形でValkyrieの未来を意識したり*5三人で会話することでほっこりした雰囲気が生まれるあたりもユニットのうま味が出てる。
フロントメンバーがユニットの人気を引っ張ってる間に後ろで力つけてたメンバーがのちのちユニットを変える起爆剤になる展開、ジャニオタの私の大好物です。あ~あ~、影片革命でValkyrieが再評価される流れ見たかったな~!!

 

オタクから見たユニット。
誰か一人だけじゃできないことを、複数の力で叶えてくれる夢の存在なんだ。

 

Valkyrieが学院トップまで上り詰めたのは、斎宮の才能と努力の成果だけじゃないんだよ。
仁兎が居て、影片が加わって、だからValkyrieが成立していた。
「操り人形」だなんて仁兎は自分に失望していたけれど、ファンにとってはそうじゃなかったはずだ。
当時の仁兎をキラキラした目で見ていたファンだって、絶対居たはずだ。
その期待こそが仁兎を悩ませていたのかもしれないけれど、彼が自分自身に失望していた時期だって、アイドル仁兎なずなに幸せにしてもらっていたファンは居たはずなんだよ…仁兎が舞台に立っている意味があったはずなんだ。

 

ドルオタ的には、タレントがこんなに追いつめられているときファンの存在が何の毒にも薬にもなってないの見せられるのは悲しいね……。
「これが正解だ」って言葉を引き出せるだけの数字にはなれているんだろうけど、すぐに「これでいいのか?」と判断揺らいじゃう程度の完全なる外野でしかない。
時間もお金もかけて応援してても、響かないときは響かない。
オタクって無力だなぁ…と分からせられる。

録音音源ぐらいで病まないでくれー!!
踊るだけって、全然”だけ”とか言っていい仕事量じゃないから!!
オタクは他の誰でもない”仁兎なずな”が見たかったんだと思うよ…仁兎は…それだけじゃダメだったから病んだわけですが……はい…。

……やっぱつれぇわ。

 

 

 

以上、今回はここまで。
ドルオタの独り言が長くなりすぎてあんスタの感想として成り立ってるのか不安になりましたが、この誰が共感してくれるのかわからん独り言を放流する場所が欲しくてブログ作ったようなものなので好き勝手やります。

 

近況。
斎宮宗のイメージフレグランスが優しいフローラル系、上品、桃の匂い、甘い香りなどと噂される一方で影片みかのフレグランスはレモン系、ハーブっぽい、爽やかだけどスパイシーさもあり独特、メンズ系と言われており、また公式との解釈一致に感謝している。
優しさをまとった斎宮宗…個性派メンズの匂いする影片みか…!!!萌えすぎて死ぬが?????ありがとうございました。
宗様はお仕事によって香り使い分けてるタイプで、みかくんはお師さんに使うように言われた高級なボディソープの匂いとかが良い。たまになるちゃんからもらったバスボムの匂いとかも混ざる。
は~~~、いい夢見てます。

*1:「dragon fruit/第二話」

*2:「Doll House/第二話」

*3:心因性失声症場面緘黙症など

*4:「dragon fruit」

*5:「Doll House/第二話」