にわかヴァ推しの備忘録

ヴァ担になる予定のにわかオタクの備忘録。あんスタ未プレイにわかオタクのゲーム音痴が少しずつゲームプレイしていく予定。

『スカウト!プリティ5』ほか復刻テーマスカウト感想

今回はズ!!二周年記念で復刻されていたテーマスカウトのストーリー感想。二回目。
読んだのはもう一ヶ月ぐらい前ですが、少しずつ感想をまとめていたので遅ればせの更新になっております。
供給が途切れないジャンルで、覚え書きのペースが追いつきません。楽しい~!

 

 

 

 

 


『スカウト!月見語り』

 

とりあえずストーリー解放して、時間ができた頃に読むつもりでオート再生していたとき、ふと見たら仁兎なずなが和歌をそらの状態で読み上げだしてめちゃくちゃ興奮した。
さすがアイドル活動しながら現役で国立大合格した男…!!さらっとインテリムーブしてくる!

なずな、ラテン語の賛美歌も歌えるらしいし*1、影片に神話系の知識があるとか言われてるらしい(※これは具体的な出典どこか私はまだ把握できていない)し文化系の知識が豊富なの良い。
アイドル仁兎なずなの魅力と言えば小柄で中性的な容姿なんだろうけど、目立つ長所やチャームポイントとして言及されてはいない地味な強みがあるの、キャラの実在感が増していい。

 

 


『スカウト!スイートハント』

影片みかが登場している一話だけかいつまんで見たオタクを許してください。

 

影片の隠キャ節きくぅ~!!!
二人組作る状況に苦手意識ある影片みかめちゃくちゃ保護欲掻き立てられる…。夢ノ咲でいっぱい仲良くしてくれる人と出会えてよかったね。

 

嵐ちゃんに『べったり』って言われてる影片みか……。
いるよね、クラスの中でずっと一緒に居る仲良し二人組。
周りからもニコイチに思われてるの可愛いかよ。ずっとそのままで居てね。

 

 


『スカウト!怪盗フェイク』

 

お師さんにみっちり芸術啓蒙されてるみかちゃん最高~!
お師さん自己研鑽のために努力を惜しまないだろうから、古典も最新の流行も貪欲に勉強していそう。そして良いと感じたものは影片にも勉強させてるんだろうな。
美術館に芸術鑑賞へ行って二人一緒に作品の前で足を留めてひそひそ意見を交わしたり、お師さんが手帳にガリガリ書き込んでるのを隣でじっくり待つ影片とか居るんだろうな。たぶんヴィクトリアがそういう話の予感がするので、私は早く過去ストに手をつけようね。はい。

お師さんの、時間と手間を惜しまずに芸術を高めるところ好きだ。
みかちゃんに芸術的教育するのも楽しんでるんだろうなぁ…。

 

このへん自信ないって繰り返してるけど、このあと満場一致の賞賛を受ける影片みか氏の自己肯定感の低さよ…!
お師さんの教育で目が肥えてしまったがゆえの弊害もあるのかも…。
志が高いのもいいけど、自己肯定感も高めていっておくれよ!影片みかはすげぇ男だよ!!

 

 


『スカウト!プリティ5』

十月で第二十七回を迎えているプリティ会議、なに……?
いつから始まったサークルなのか知らないけど、結構な頻度で集会開いてるよね?

そしてプリティ三箇条まんまValkyrieの提言では!?
え!!?つまりValkyrieはプリティ三箇条を体言しているという認識で宜しいか!!?Valkyrieはプリティってこと!?そうかも!!(そうか???)

 

高一男子に「ふわっと」「ゆるい女子会みたいな雰囲気」と言われる十代男子の集まり。
普段は一体どんな雰囲気なんだ?

 

ここ、私の読み違いでなければ、嵐ちゃんから影片に向けての「(お師さんに)可愛くないって思われちゃうぞ♪」みたいな揶揄いだったりする?良い…。
嵐ちゃんの斎宮宗の扱い、完全に親友の好きぴ(※自分は興味ない)で健康に良い。

 

日和さんのこの考え方、可愛い界の強者って感じで良いな……。

 

たぶんジュンくんの影響だと思うんですが、自分よりデカい先輩のこと「わがままプリンセス」って呼ぶ影片みか、誉めてるのか貶してるのか危ういところでは?
まぁ、日和くんとお師さん身長一緒だし背格好近いから、プリンセス扱いするのに違和感無いのかもな。
……自分で言っててなんだが、それどういう理論だ?

 

元fineの日和に対して「たまにモヤモヤしてしまう」と語る影片。
そりゃあそうだよな。
そしてその思いを受け止める日和さん。
日和さんのことよく知らないけどホワイトブリム英智くんと火花散らしてたし、五奇人討伐には積極的ではなかったのかな?
自分の罪を背負う覚悟があるとともに、現fineの桃李くんに気をつかう日和さんの描写、好感度のあがるシーンだった。

 

 

ね!不思議だよね!?
藍良くんの常識的なツッコミ助かる。
やっぱり斎宮宗の背景を知らない人からすると不思議な光景だろうな。
Valkyrie斎宮宗の奇行とかでネットニュース書かれてても不思議ではないけど、現段階では謎の斎宮家の権力云々によっては批判記事が世に出ない仕組みになってるのかもしれん。
斎宮家……歴史が古くお堅い家柄で末っ子の芸能活動には非協力的……謎の存在。

 

ここ好き。
お姉ちゃん騎士ってこういうこと?
自分が求める自分像を貫く人、好きだ。

 

全肯定影片みか、本当にそれでいいんか!?
ここ笑ってしまった。処世術が雑では!?

でも、藍良くんが感心したように大人の対応とも言えるというか、施設で一緒に暮らす子たちの話すことにも「うんうん、わかるで」で分からないなりに寄り添ってあげてたのかな~…と思うと正解なのかも。
わかんなくていいからわかってほしいとき、あるもんな。

 

みかちゃんが大好きよ♪」「おれもなるちゃんが好っきゃで♪」
「ここぞという時には頼れる子ね大好き!」「おおきに」
なるちゃんみかちゃんのキャピキャピしたやりとり、わりかし殺伐としたあんスタの世界において癒しに溢れている。
気軽に好きって言い合える関係なのいいね。

 

「自分本位で我が侭な、気むずかしい芸術家タイプ」にさらっと「お師さんみたい」って言う影片氏笑う。
そう思ってるんだぁ。まぁ、そうだよね。
お師さんのこと盲目的に全肯定しているわけではなく、困ったところもある人として接してる影片好きだ。
斎宮宗に人間として接している。良いです。

 

?????????????????????
出た。
影片みかの斎宮宗へのクソデカ感情だ。

感情がデカすぎて、影片みかがお師さんにどういう気持ちを向けてるのか理解が追いつかない。
お世話になった先輩とか、ユニットの相方が結婚するかもってときに出てくる言葉が「死んでまうかも」なことある?
これ、どういう温度感から出てきた言葉なの?
わからん…!!

 

想像しただけで死ぬかもって言ってるのに、自分は口を出すことじゃないって思ってるの切ない……。
これはプレイ始める前にTwitterでチラッと見た情報ですが、バレンタインイベ(※)で葵兄弟が揉めてる雰囲気になってるの発見したときも影片は直接口を出したりせず、お師さんに助言もらうため電話したらしいし、今回の話でも何度も姫宮家の問題について自分たちが口を出すことじゃないって繰り返している。
おそらく結婚とか兄弟喧嘩とか「家族のこと」に部外者が口を挟むのはおかしいって価値観の持ち主なんだろう。

影片みかの生い立ちを考えると、納得の価値観ではある……。
親も兄弟も顔ぶれが変わらない血の繋がった家族とだけ暮らしている人たちが大多数の世の中で、共同生活する人間が流動的に増えたり減ったりする環境で暮らしてきた少数派の彼だからこそ、家族について思うところもあるだろう。
一般的な家族を持たない自分には口出しする権利がないと思ってるかもしれないし、家族問題について口を挟まれて嫌な経験をした覚えがあるからこそ口を挟むべきではないと考えているのかもしれない。

 

孤児院(※あんスタの世界における「孤児院」は現実の養護施設とイコールの存在ではなさそうなので、作中表記通りの名称を用いています)出身だってこと隠して活動してるわけではないらしいけど*2、それは彼の目標がかつての彼と同じような境遇に居る子たちの星になることだからであって、率先して公開したい情報だったわけではないだろう。
今は幸せそうに見えるけれど、たくさんの葛藤を抱えていたことは言葉の端々から窺えるし。

そのへんも含めて考えると、お師さんが結婚したら死ぬかもって言葉にこめられてるのは、今まで流動的な人間関係しか保てなかった彼とずっと一緒に居てくれると約束してくれた人が、彼には立ち入ることができない世界へ行ってしまうことへの耐えがたい切なさなのかな。
影片が求める「ずっと一緒」の永遠性って、彼のこれまでの人生が短期的な人間関係で形成されていた反動な気がする。

捨てられることが地雷で、ずっと一緒に居ることが一番の愛情表現で、斎宮宗のこと「おれのすべて」*3と思ってて、お師さんが結婚したら死ぬかもっていう影片みか。
……影片みか……マジで幸せになってほしいよ。
将来についてお師さんとよく話し合いな?

 

このストーリー、全体的に感情の話してる。
プリティ=可愛いっていうのも感情の一つだし。

嵐ちゃんの言う“アタシたち”と“あなたたち”の話、サラッと匂わすだけなのと間接的な比喩にとどまっているため、嵐ちゃんの背景を知らないにわかの私にはよく分からなかった。
ただ、話の流れからある程度推測できる構造にはなっていたので、ひとまずぼんやりと理解したつもり。
正々堂々=大っぴらに誰かを好きと言いにくい“アタシたち”側の嵐ちゃんの、自由恋愛を謳歌できる“あなたたち”側=異性愛者たちが幼い女の子から恋愛の楽しみを奪って家の都合で結婚させようとしていることへの憤慨かな…と理解した。
人の心の自由を奪うなという道徳的な怒りに加えて、日頃自分が抱えていた鬱憤が絡んだ感じに見えた。
桃李くんが言う嵐ちゃんの「大事なもの」は、恋心とか愛とかときめきとか、そういうことかなと感じました。
現段階でにわかが感じた理解なので、間違っているかもしれませんが。

 

最後に嵐ちゃんが花泥棒は私たちのほうだったと言ってるのも、恋心とか愛とかを花に例えた話なのかと思った。
当初はまだ蕾の恋心を勝手に摘み取る婚約者を花泥棒だと思っていたのに、花が望む持ち主の手から遠ざけた厄介者は自分たちのほうだった(と嵐ちゃんは思った)から花泥棒は五人いるというオチだよね。たぶん。

 

ここ好き。
「天祥院……先輩」って間は空いたものの一旦は込み上げるものを抑えて先輩呼びしたのに、そのあと「まぁた」「余計な真似」「そのひと」ってあからさまに嫌悪感溢れてるの見て笑うしかなかった。
影片みか、もしかして普段は天祥院のこと呼び捨てにしてる!?
あるいは「天祥院の○○」みたいになんか特殊な呼び方してるかもしれない。
受けた仕打ちは忘れない影片みか、感情で生きてる人間でテンション上がる。

 

ここも好き。
話の序盤では日和先輩に歯に衣着せたほうがいいって忠告してたわりに、天祥院英智に対しては遠慮の欠片もなく毒づいている影片みか。
彼も嵐ちゃんとはまた別の意味で「理性」より「感情」で動く男だなと分かる。

嵐ちゃんは自分の感情を肯定して守るため、意地になっていることを承知で動いている。
影片氏は肯定とか意地とか意識することなく、自然に自分の感情に従って動いている。
日和くんや嵐ちゃんの行動に忠告するのも、嵐ちゃんの行動を肯定するのも、天祥院英智に毒づくのも、彼が自分の感情に素直に生きているから。
この話を通して、鳴上嵐と影片みかの二人が親友やってるだけあって行動軸が近いことを感じられて良かったです。

 


ずっと感情の話してるストーリーに割り込んできて理性の話する天祥院英智、良い。
嵐ちゃんの自己愛も肯定しながら、可愛いは正義じゃないぞって諭していく。
ここだけ切り取ると偉そうに見えるけれど、彼は家の都合に合わせて動くことを受け入れている当事者なので、感情論で横やりいれてきたプリティ5の面子を諭す権利があるんだよな。
最後に彼が物申すことで話がしまる構造になっていて良かった。

 

全肯定影片みかを見て微笑んでる天祥院英智お師さんが見たら盛大に舌打ちされそうでここも好き。
天祥院英智がお師さんのこと「感情」で動く側の人間だと思ってるんだろうな…ということが分かって良い。その辺利用して色々やったんだもんね……。

 

嵐ちゃん★5スカウトだけあって、前半はコメディ感に溢れていたのに後半になるにつれてどんどん鳴上嵐の愛の話になっていったの良かった。
自分の愛を守るという自己愛に基づいて他者の愛を守るために動ける嵐ちゃん、好きだなぁ。
「熱いひと」「誰かの感情に寄り添って一緒に爆発してくれる」という、影片みか評が分かる話だった。
私が斎宮宗を好きになった理由の一つでもあるけれど、自己愛とか自己肯定感をプラスの方向に扱える人は素敵だと思います。
★4桃李くんの、生まれついた家に対する葛藤や妹への優しさが知れたのも良かった。
ハイレアがしっかり話の中心に据えられた話は読んだ後の満足感が高い。

Valkyrieの二人をセットで愛でるオタクとしても、影片みかの斎宮宗への感情のドデカさを改めて味わうことができて良かったです。
メインライターから提供されるおもしれー影片みか、最高だった。

 

 

 

以上、今回はここまで!
まだ覚え書きしておきたい二周年キャンペーンで公開された話たくさん残ってるので、しばらくこの感じの更新が続くと思います。

明日はValkyrieの最新シングル発売ってことでめでたい!!
新曲視聴した限りでは今までの曲とは方向性ちょっと変えた感じだったので、全体を聞くの楽しみにしています。どんな感じかな。

*1:ズ!でさらっと触れたところをズ!!の二周年企画のクイズに持ってきていたので死に設定ではなさそう

*2:骨董綺譚で公表してるっぽい描写があった

*3:骨董綺譚『夢の掃き溜め・第四話』