『追憶*マリオネットの糸の先』ストーリー感想3
今回も『追憶*マリオネットの糸の先』のストーリー感想です。
前回までの感想はこちら→『追憶*マリオネットの糸の先』ストーリー感想2
「Puppet Show/第三話」
~仁兎は悪くないよ…斎宮も悪くないよ…~
「君はダンスのみを完璧に行えばいいだけ」
「簡単だろう、君は僕の最高傑作なのだから……♪」
この辺の台詞、斎宮的には励ましなのかもしれない(※もしも影片が同じミスをしたら、こんな甘い言い方はしないはず)が、斎宮に従うだけの現状に鬱々としている仁兎の地雷を確実に踏み抜いている。
「最高傑作」と称えるように斎宮は仁兎のことが大好きで激甘だけど、仁兎が遅刻してくる理由を知らされていないし、もちろん仁兎が現状を「奴隷の幸せ」とか思っていることにも気づいていないので、悪意なしに仁兎のメンタルを悪化させる…。
この時期の二人は、仁兎が歌えなくなって自尊心べこべこに凹んでた一方で、斎宮はValkyrie人気絶頂期で万能感に浸っていたので、まるで気持ちが噛み合っていない。
これは、悩みを相談できない仁兎が悪いとか察することができない斎宮が悪いとか、どっちが悪いとかの問題じゃなく、人間関係の構築にまだ不慣れな学生同士が密な付き合い方してたらこういうこともあるよね…という自然な不和の一つだと思う。
あるよ…弱音を吐けず一人で悩み続けることも、かける言葉を間違えて傷つけることも。大人同士でもある。
高校生なんて、コミュニケーションに失敗を繰り返して学習する時期の真っ只中でしょ。
ほんと、誰が悪いとかじゃないよ…この時期のValkyrieの不和。
強いて言うなら天祥院と同期だったことが悪い。
fineの外圧がなければ、ワンチャン時間経過に伴って仁兎が声変わり鬱を乗り越えるなり溜めこんだ感情が爆発して斎宮とぶつかりあうなりして状況打開してた可能性もゼロじゃなかったと思うんだよなぁ……。
時期は違うが、骨董綺譚(卒業後の秋)の斎宮がネヴァーランドでぶちキレた影片のことを教訓にしていたことを思うと、斎宮はキレることをコミュニケーションとして受け止められるタイプなので、大好きな仁兎にギャン泣きされたら血相変えて反省してたんじゃないかと思った。
当時の斎宮は自己万能感に包まれている状態なので、Valkyrieはこのままじゃ破綻するという仁兎の心配も、fineに気をつけろという零の忠告も、重く受け止めていない。
心配にしろ忠告にしろ、他人の意見に耳を傾けない。
ただ、斎宮は独裁的にValkyrieを支配していたけれど、物語の終盤、彼のやり方が通用せずピンチに追い込まれたところで出てきたモノローグでは「失敗させないことが、愛情だと思っていた」と反省を語った。
やり方は独裁的だったけれど、メンバーに愛情を持ってユニットを動かしていた人だ。
仁兎は何を言っても無駄だと諦めモードに入って、内緒で自主練に励みながら自力で状況を変えようとしていたのかもしれない。
だけど、万能感に浮かれて周りが見えなくなってる状態の斎宮とは、理性的に付き合おうとするよりも感情的にキレるなり泣くなりして情に訴えたほうが状況打開策として効果があったんじゃないかなぁ…。
とはいえ、仁兎は見た目は幼くても思考は年相応に成熟している。
ほかのストーリーを見ても誰かを叱ることや怒ることはあっても”キレる”ことをコミュニケーションに持ち出さない理性があるので、同級生相手に感情を爆発させるのはハードルが高そう。
さらに言えば、感情を爆発させて情に訴えるやり方は、自分でも感情が制御できず突発的に…という場合ならともかく、自覚的にやる場合は相手の愛情を試す行為になる。
DV営業しかり、泣き落とししかり。
自尊心べこべこ状態では、自分への愛を試すような選択はできなかったんじゃないか。
もしも当時の仁兎が斎宮の前で感情を爆発させるには、ただでさえしんどいところをもっとギリギリの状態まで追い込まれないと無理だったろうな…と思うと、仁兎がそんな地獄を体験しなくてよかったねという話にもなる。
……どっちに転んでも辛いんだわ。
長々と分析しておいて、勝手にしんどいオチをつけてしまった。なぜ…?
斎宮は影片みたいにいざというとき感情で動く人間が相方になってくれて良かったし、仁兎は理性的にユニットを引っ張れる年長ポジションとしてRa*bitsに籍を置いて良かったと思う。
良かった…良かったんだよ……旧Valkyrieのオタク以外にとっては。
……ゔぅっ(嗚咽)
ああ~~~仁兎脱退が決定したときの向こうのオタクのお気持ち表明読み漁って勝手にしんどさ共有したいな~~~!!
Ra*bitsの現場に旧Valkyrie時代の仁兎のグッズかばんに潜ませて参戦してるタイプのオタクの「今日のに~ちゃんも世界一可愛かった!」て呟きを見て古参も現実を受け止めてるんだから私も現実見て生きよ~と勝手に励まされたい。
オタクには傷の舐め合いが必要なときもあるんです…旧ヴァオタクの傷舐めさせてくれ…頼むよ……。助けて……。
補足。〇〇は悪くないよ、て言い回しがジャニオタで流行ったのいつだったか調べたら2013年て出てきて死語だと気づいたけど、他に章タイトル思いつかなかったので許して。
~だんだん喋れなくなる仁兎~
「日常的に声をださないように気をつけてる」という仁兎。
「声をだすと、お師さんが不機嫌になるから」
「今のおれの歌唱力は、お師さんの望むレベルに達してない」
「美しく、理想的な『Valkyrie』の演目を汚すだけだ」
この辺のモノローグで、この時期の仁兎がなぜ無口キャラなのか理由が語られます。
声変わりによって元のような声が出なくなったことで「だから発言を、発声を、禁止されている」と、斎宮に声を出すことを禁じられていることが分かる。
しかし、これは全て仁兎視点の説明のため、関連ストーリーを読むと事情がもう少し複雑なことが分かる。
途中で設定を変えたのか、最初からモノローグを利用したミスリードだったのかは不明ですが、一年後に追加されたガチャスト(※ガチャ産カードのおまけストーリー)「dragon fruit」で、そもそも仁兎は生歌を披露していた時期から黙りこみがちになっていて、喋らないようになった仁兎を斎宮が心配していたことが種明かし(?)されている。
読み取れる限りでは、
1 仁兎があまり喋らなくなる(仁兎が一年生の冬)
2 仁兎が声変わりする
3 斎宮が仁兎に歌うことを禁止する(仁兎が二年生の春)
…という順に変化が起こっている。
斎宮は仁兎に歌うことを禁止したが、舞台を降りた日常の場での発言までも禁止していたわけではない。
日常の場でも喋らなくなったことは、仁兎の自粛による変化だ。
上記1の変化【仁兎があまり喋らなくなる】についての理由は、まだ私がその情報に辿りつけていないだけかもしれないが、今のところ目にした話では詳しく語られていない。
なんで!?
このストーリー読めば分かるよ!っていうの知ってる方居たら教えてください!!
この先は推測になりますが、一年の頃の仁兎は斎宮のハイテンションな絡みに対して声には出さないものの「ウザい」と思っていたり、一人称変えろと口出しされてムッとしたり、斎宮の過干渉に疲れ気味だった描写がある*1ので、普通に話してるだけで斎宮が異常にはしゃいだり言葉遣いに口出ししてくるのが面倒だから黙りこむようになった可能性もあるのでは…と思う。
というか、そう読み取れるように種明かしのための話として作られたのが「dragon fruit」じゃないかと私は感じた。
最初に声変わり前の仁兎が喋らないようになったのは……猫とか、小動物とか、構いすぎるとストレス状態になるっていうアレ的な……斎宮の過干渉が原因だった説が私の中で否定できなくて、マジで中高生にありがちなバッドコミュニケーションじゃん!?と萌えとしんどさが一気に襲ってくる。
友達少なかったから適切な距離感わからない斎宮が仁兎をべったべたに構い倒してストレス与えてたっていう…。
正直なところ、「dragon fruit」の二人のやりとりを見たら、斎宮の言動を「ウザいなぁ、べつにいいけど」で流せる仁兎はかなり寛容だと思います。私は斎宮のあのテンション受け流すの無理だよ…。
周りに聞かれたら妙な誤解を招くレベルの斎宮の発言を、引いたり気持ち悪がったりせず、ウザがりつつも「べつにいいけど」で流せてたあたり、仁兎にとっても斎宮は普通に大事な人だったんだろう。運命の人とか、大げさな話じゃなくて。友達とか、仲間とか、そういう相手として。
一年生の頃の仁兎は、黙り込みがちにはなっていても斎宮と対等な同級生として言葉を交わしてふざけあう様子もあるし、喋ろうと思って口を開けば噛むこともなくスムーズに会話もできている。
この段階では、選択的に黙っているだけの印象だ。
夾雑物、不純物とか余計なもののことですね…。
声変わり後、【斎宮が仁兎に歌うことを禁止する】段階になった仁兎がこちら。
声変わり前は自分の歌声を「最大の武器」と自負していたが、今の自分の声に対しては辛辣な言葉をあてがっている。
武器にしていた歌声を失ったことで、仁兎のメンタルが傷ついていることが窺える。
また、影片にプレゼントをもらったときにお礼を言おうとしても咄嗟に声をだすことができない場面もあり*2、もはや選択的に黙っている状態を越えて、喋ろうとしても喋れない状態になっている。
一年生の頃の仁兎が斎宮とスムーズに会話できていた様子と比べると、二年生の仁兎の喋れないレベルは確実に悪化している。
この時期の仁兎は声変わり後の不安や失望感に苛まれるあまり、喋ることを無意識レベルで拒絶していたのではないか。
現実にもストレスや不安感から声が出なくなる症状*3がある。
歌の練習もしていたし完全に声が出なくなってたわけではないだろうけど、喋りたいときに喋れないレベルまで行きついていたのは病んでるなぁ…と感じます。
たぶん、最初は選択的に黙っていただけ。
歌うことを禁止された当初も、斎宮の言いつけを守るために日常的に喋ることを自粛しただけ。
それがいつの間にか、喋ろうとしても声が出ないところまで追い詰められてしまった。
録音された歌声がいくら賞賛されても、仁兎はその声を出すことはできない。
声変わり前の声を取り戻すことはできない。
以前の自分ができていたことができない。
アイドル仁兎なずなの魅力は歌声だけではなかったはずだけど、「最大の武器」と感じていた歌声を失い弱体化した自分に仁兎自身が耐えられなかったのだろう。
この一番しんどい時期に天祥院の策略に巻き込まれてしまったの、タイミングが悪すぎた。
やっぱ天祥院と同期だったことが悪いわ…。(※筆者は英智さんのこと、かなり良いキャラだと思ってます)(念のため)
~2から3に変わるって世界が変わるってことなんだよ(※ドルオタの独り言)~
自分の現状に悩みながら、影片のことも心配している仁兎。
この頃からみかちん呼び。
バックダンサーみたいな影片の扱いに、アイドルとしての影片の幸せはどうなるんだろう?と気にかけてるんですよね。
このへん、彼の面倒見の良さがでている。
バックダンサーという言葉だけ先に知っていたから加入当初の影片は歌わせてもらえなかったのかと思いきや、録音音声は使っていたと知り、思ったより良い境遇だったことにやや拍子抜けした。
影片が一年生の春ってことは本当に加入したての時期だろうし。
正直、悲観するほど不遇な扱いではないな…と思った。
そりゃあ同じステージに立つ仁兎からしたら、もっといい位置で踊らせたいとか見せ場を作ってやりたいとかあっただろうけども。
オリジナルメンバー(以下オリメン)が積み重ねてきた人気と時間を考えれば、追加メンバーを始めからオリメンと全く同じように扱うのは難しいので、優遇にせよ冷遇にせよ最初は別格扱いして、オタクの反応を見ながらタイミング見てオリメンと格差埋めていくのが普通だと思う。
追加メンバーである影片の扱い方が失敗していたとは思わない。
私は斎宮宗と影片みかの現Valkyrieの二人を”つがい”と認識しているし、そもそも初期Valkyrieの二人のパフォーマンスを見たことがないので初期の体制に思い入れもない。
だけど、私があの世界で初期Valkyrieのオタクやってたら、加入した影片みかに最初どんな目を向けていたかぶっちゃけ分からない。
茶の間で少クラ見てるだけの私なら「Valkyrieにイケメン増えた!」ぐらいの驚きだけであとは人事の一環として受け入れたかもしれない。
夢ノ咲学生アイドルのオタクがどういうノリなのか分からないけど、「今年の新入生もレベル高いねぇ!?宗くんのやる気見て夢ノ咲も真面目にアイドル売る気取り戻したか!?」みたいなアゲアゲテンションだったかもしれない。
だけど、Valkyrieってさぁ~影片加入前からすでに学院トップレベルの人気だったんでしょ?
Valkyrieが新一年生同士で立ち上げた(※重要)同級生デュオ(※重要)で学院トップまで人気出た(※重要)ことを考えると、影片の加入当初ぜっっっっったい100%の確率でオタク界隈荒れてたと思うんですよ…。
以下、ドルオタ目線強めの長々とした独り言なので文字色変えます。
この先は本編の感想からもう完全に逸れた話してるので、飛ばして大丈夫です。
夢ノ咲は昔から続く伝統的なユニットもあるので、〇期生制度があったり、組閣(※阿鼻叫喚を生む行事)みたいに大胆な人事移動やってるとこもあるのかもしれない。
在学中アイドルにつくオタクは一部のジュニア担みたいに人事移動含めて楽しんでたり、進級時期の代替わりに慣れてる特撮オタクみたいなオタクも多いだろう。
しかし、Valkyrieは斎宮と仁兎の二人で立ち上げて、テレビ番組に出るまで人気伸ばしたユニットなので、人事移動とか進級によるメンバー増減とかに慣れていない、夢ノ咲アイドルに触れるのが初めてのオタクの数もそれなりに居たと思う。
ていうか進級問題に慣れてるオタクだって、一年生同士のユニットが二人三脚でめきめき人気になっていく姿を見てたら、特別視しちゃうでしょ!?
しかも、瑞々しいボーイソプラノで歌う美少年と、容姿も才能も早熟な美少年…。
似ても似つかない二人が運命共同体やってるの、嫌いなオタク居ません……。
スぺオキとか推されとかの概念が夢ノ咲にもあるか分からんけど、そういう言葉を置き去りにするぐらいオタクの好きなエモさが詰まってたと思うんだよな、初期Valkyrie。
こっちの世界の私が想像だけで一年生の頃の斎宮と仁兎にエモみ感じてるんだから、向こうの世界のオタクも絶対クソデカ感情持ってたよ…絶対そうだってば…。
舞台上では滅多に笑わない仁兎が放課後二人で居る時には声出して笑ってたって嘘か本当か不確かな目情を大事な思い出にしてたり、自分にも他人にも厳しい斎宮が仁兎に対する評価だけは甘くなって語彙力も普通の高校生に戻っちゃうことに悶絶したりさぁ。
二人が初めて会ったとき斎宮が二階から飛び降りてまで仁兎に声をかけたかったこと、あの世界のオタクも何億万回レベルでこすってるんじゃないの???
初期のValkyrieが学院在学中アイドルの中で人気トップみたいな存在まで上り詰めてたことを踏まえれば、追加メンバーの影片を前に出すの慎重になって当然だと思うんだよな…。
ドルオタ目線の感想として、グループ加入して間もない影片をフロントポジションに置かず二人の後ろで踊りに専念させた判断は別におかしくないと思う。
2から3て一番追加増員が難しい数字で、1から2、3から4などの増員に比べて既存オタクの反発を買う傾向が高い印象がある。
最終的に成功したかどうかは置いといて、人気シンメの二枚看板売りだったところをフロント3人体制にしたら疑問の声はあがるし、アイドル以外でも主人公バディが受けて人気出た作品に3人目の主人公を加えたら荒れるし、人気ある二人組に”3人目”を加えたら十中八九オタク界隈は荒れる。
もちろん最初荒れるというだけで、最終的にはだいたい人気出るけども!
二人組ユニットは”二人の関係性=ユニットの雰囲気”に直結するので…多人数ユニットと違って、その”二人だけ”で閉じ切った関係が好きなオタクが必然的に多くなる。
多人数ユニットにも、シンメとかコンビとか兄組とか、ユニットの中での特定の組み合わせにこだわるオタクは居る。
だけど、そのこだわりはオタクが各々の趣味でユニットの中から特定の組み合わせを見つけて特別視しているものであって、ユニットに追加メンバーが加わって”ユニットの雰囲気”が変わっても、オタク各自がこだわる特定の組み合わせには即座に影響しない場合が多い。
しかしオリメン二人のところに3人目が加わると、単純に”二人の関係性≠ユニットの雰囲気”となる。即座にオタクの好きな”二人だけ”の特別感に影響が出る。
ここで追加された”3人目”が悪いオタクに目をつけられると、ユニットの雰囲気を壊したとアンチがついたり、運営の余計なテコ入れと戦犯扱いされたり、ライトオタクにもオリメン二人の添え物扱いされたりなど…正式なメンバーでもあるにも関わらずオリメン二人との扱いに大きな格差をつけられる場合がある。
運営側が売り方やバランスを考えて追加メンバーの扱いに差をつけるのと、オタク側がメンバーの扱いに勝手に差をつけるのは全然別の話です。
運営がやる分にはユニットのトータルプロデュース(※格差売りがオタクに受けるかはまた別問題)だけど、オタクがメンバーにランクつけるのは個人的な主観の押し付けでしかない。
影片がValkyrieの人気好調期に加えられた追加メンバーである以上、多かれ少なかれ風当り強い時期があっただろうな…と思うと、ズ!!の影片にソロ仕事がばんばん回ってくるレベルで人気ある描写があってめちゃくちゃ安心する。
影片みかが世間を味方につけることのできる華と実力がある子で良かった。
すでに人気ある二人組に”3人目”として加えられてしっかり人気獲得した実績がある影片みか、信頼できるんですわ…。
あとたぶん、三人になってから人気絶頂期迎えたっぽいあたり、なんだかんだ斎宮がうまくValkyrie三人体制をプロデュースしていたんだと思う。Valkyrieのプロデューサーは斎宮なので。
仁兎が抜ける前後は、影片も斎宮も叩かれてたと思う。メンバーが脱退したユニットは世間から根も葉もない文句で叩かれたり嘲笑や同情の的にされることになるって私は詳しいので。ええ、詳しいです。
しかし叩かれ方に関しても、Valkyrieの内部プロデューサー兼仁兎の相方として期待やら失望やら愛憎こめて叩かれる斎宮とは内容が異なり、影片は追加メンバーの後輩であるということで無駄に貶められたり純度100%の八つ当たりで叩かれたりしたと思う…。ムカつくなぁ(※見えないものを見て勝手にキレるオタク)
Valkyrie再興がうまくいってマジで良かった…本当に……。本当に良かった。
「辞めちゃった仁兎なずな好きだったな~」って悪意も気遣いもゼロで言われたことのある現Valkyrieのオタク!仲間!強く生きていこうな!!!
斎宮と影片の二人でValkyrieなんだって全世界に知れ渡らせていこう~!!
みんなで過去を過去にしていこうな!!!
また独り言が長くなって失礼しました。
総括。
仁兎、たぶん、あまりオタクの心境が読めない健全な人間だったのかな…という印象を受けた。
バックダンサーやってる影片への心配は、部活の先輩みたいなファンとかオタクとか関係ない土俵での考え方に近い印象。
真面目にアイドルやっているという自己認識のわりに、テレビに出させてもらって絶賛売り出し中だろう時期に一般人も周りに居る場所で斎宮に恋愛の話を振ったりとか*4、学生気分か!?(※学生です)とビックリしたもんな。
舞台の上に立つ人としてそこは気にしなくても良くない?というところまで気になってしまったから、余計に辛かったのかな~と感じた。
~オタクは無力~
満員の客席を見て「これでいい、これが正解だ」と自分たちの成果を認めながらも、「だけど、これでいいのか? おれは、おれたちは、本当にこれで……?」と現状に大きな不安を抱えている仁兎。
「お師さんの好む『かわいいお人形』じゃなくなったら」
「それとも一生、お師さんの『お気に入りの人形』のままか? どちらにせよ、それでいいのか?」
「何のために生まれてきたんだ?」
「おれも、『アイドルごっこ』をしてるだけの偽物に成り下がっちゃうよ」
『追憶*マリオネットの糸の先』というストーリーが、全体を通じて人間として生きることがテーマの一つに織り込まれている話なのでこういうくだりが出てくるのだけど、「何のために生まれてきたんだ?」と生まれてきた意味にまで悩みが深まってるの追いつめられてる感がハンパない。
スチルからも伝わってくるが、この頃の仁兎はかなりメンタルにキてる。
ドルオタ目線的には、ここで語られる仁兎の葛藤はドル誌で見た覚えがある。
ユニット内格差や内部での自分の立ち位置について悩むの多人数ユニットの発展期あるあるだし、時間が経ってから実はあの頃…みたいに一万字インタビューで語られるシリアスな話と近い感触がする。
Valkyrieのために斎宮が多大な努力と才能を注いできたのを間近で見てきて、その恩恵を一身に受けていた仁兎にとっては、斎宮に見限られることは恐ろしいことだ。
だけど、現状の斎宮のやり方に不満を感じているのも事実で、このまま現状が続いていくことも苦しいんだろう。
なまじ二人組で人気が出て売れちゃったら、そこから抜けて別の場所でやり直すのはかなり勇気が居るだろうし、まだ声が不安定でまともに歌えない仁兎では新しく活躍できる場所を探すのはなおさら難しい。
加入したての影片は二人よりも前に出てValkyrieの閉塞感を変えてしまえるようなタイプではなかったし、斎宮の才能に傾倒して何を言われようが素直に従っていたし。
どうすればいいか分かんなくなっている仁兎、しんどいけれど、彼がアイドルという存在に真摯であろうと真面目に悩んでいることも伝わってきていい。
「『アイドルごっこ』をしてるだけの偽物」という言い方は、成功した人間の優越感も無意識に含まれているが、真面目にやってるからこそ出てくる表現だ。
仁兎が未来を考えるときに斎宮の存在を大きく意識しているのも好きな部分だ。
Valkyrieが一年近く二人組ユニットやってたことが伝わってくる、仁兎がユニットでアイドルやってることのうま味が出てる。
ユニットは一人では成り立たないので、仁兎が”Valkyrieの仁兎なずな”について悩むときは斎宮についても悩むことになる。
仁兎の悩みは”仁兎なずな個人”の悩みでありながら、”Valkyrieの仁兎なずな”の悩みだ。
この段階では影片のことは強く意識していないが、後になって戦力になるかもと影片も含めた形でValkyrieの未来を意識したり*5三人で会話することでほっこりした雰囲気が生まれるあたりもユニットのうま味が出てる。
フロントメンバーがユニットの人気を引っ張ってる間に後ろで力つけてたメンバーがのちのちユニットを変える起爆剤になる展開、ジャニオタの私の大好物です。あ~あ~、影片革命でValkyrieが再評価される流れ見たかったな~!!
オタクから見たユニット。
誰か一人だけじゃできないことを、複数の力で叶えてくれる夢の存在なんだ。
Valkyrieが学院トップまで上り詰めたのは、斎宮の才能と努力の成果だけじゃないんだよ。
仁兎が居て、影片が加わって、だからValkyrieが成立していた。
「操り人形」だなんて仁兎は自分に失望していたけれど、ファンにとってはそうじゃなかったはずだ。
当時の仁兎をキラキラした目で見ていたファンだって、絶対居たはずだ。
その期待こそが仁兎を悩ませていたのかもしれないけれど、彼が自分自身に失望していた時期だって、アイドル仁兎なずなに幸せにしてもらっていたファンは居たはずなんだよ…仁兎が舞台に立っている意味があったはずなんだ。
ドルオタ的には、タレントがこんなに追いつめられているときファンの存在が何の毒にも薬にもなってないの見せられるのは悲しいね……。
「これが正解だ」って言葉を引き出せるだけの数字にはなれているんだろうけど、すぐに「これでいいのか?」と判断揺らいじゃう程度の完全なる外野でしかない。
時間もお金もかけて応援してても、響かないときは響かない。
オタクって無力だなぁ…と分からせられる。
録音音源ぐらいで病まないでくれー!!
踊るだけって、全然”だけ”とか言っていい仕事量じゃないから!!
オタクは他の誰でもない”仁兎なずな”が見たかったんだと思うよ…仁兎は…それだけじゃダメだったから病んだわけですが……はい…。
……やっぱつれぇわ。
以上、今回はここまで。
ドルオタの独り言が長くなりすぎてあんスタの感想として成り立ってるのか不安になりましたが、この誰が共感してくれるのかわからん独り言を放流する場所が欲しくてブログ作ったようなものなので好き勝手やります。
近況。
斎宮宗のイメージフレグランスが優しいフローラル系、上品、桃の匂い、甘い香りなどと噂される一方で影片みかのフレグランスはレモン系、ハーブっぽい、爽やかだけどスパイシーさもあり独特、メンズ系と言われており、また公式との解釈一致に感謝している。
優しさをまとった斎宮宗…個性派メンズの匂いする影片みか…!!!萌えすぎて死ぬが?????ありがとうございました。
宗様はお仕事によって香り使い分けてるタイプで、みかくんはお師さんに使うように言われた高級なボディソープの匂いとかが良い。たまになるちゃんからもらったバスボムの匂いとかも混ざる。
は~~~、いい夢見てます。
『追憶*マリオネットの糸の先』ストーリー感想2
前回に引き続き、今回も『追憶*マリオネットの糸の先』のストーリー感想です。
今回、脱線が多いけど許してください。
前回までの感想はこちら→『追憶*マリオネットの糸の先』ストーリー感想1
「Puppet Show/第二話」
~テーマ曲良き~
第二話開始で流れ出す曲の雰囲気が素敵。
イベントのトップページやストーリー中のライブシーンでかかるこのイベント専用のBGMで、タイトルは『懐かしき人形劇』。
プロローグが仁兎の語りから始まったあたり、仮にタイトルの”懐かしき”って言葉に誰か主語を求めるとしたら仁兎なのかな…。
三拍子で、寂しい感じの曲。
こういう曲を当時のValkyrieも披露してたならいいなーと思った。
たぶん、私が人生で初めてマリオネットという存在を知ったのは、クレヨンしんちゃんのヘンダーランドの大冒険。
思い返せば、あの作品でもマリオネット(トッペマ)が歌うのは三拍子の悲しげなメロディで、そういう共通点が生まれる理由が何かあるんだろうか、というのを少し考えた。
三拍子は、円舞曲など踊るためのリズムとして用いられることが多い。
それとは別に、四拍子は人間の鼓動や呼吸など生来持つリズム感になじみやすく、二拍子は行進曲など歩くことを意識した曲に適している――とか、昔そういう説明を受けて納得した覚えがあるので、呼吸や足で歩くことなどを感じさせるリズムから外れた三拍子は「人ならざる者」の曲に採用されやすいのかも。
マリオネットを題材にした曲に三拍子が使われるの、そういうことかもしれない。全然関係ないかもしれないけど。
ここからは感想から離れた独り言ですが、Valkyrieの曲を拍子とかスケールごとに特徴整理できたら絶対面白いんだろうな。
私は音感とか耳コピ能力は全くないですが、学生時代に音楽に触れていた頃、楽譜上の音符の並びや各種記号にこめられた物語性みたいなのを感じるのはとても楽しかったので、Valkyrieの曲の譜面も見てみたい。
ブリランテ(華やかに)とかコンフォーコ(火のように情熱的に)とかの指示見つけて解釈一致で気持ちよくなりたいし、『魅惑劇』Aメロの影片の歌を追っかけていく音符の並び見てここのメロディ低音はこんなことやってんのか~ってニヤニヤしたいし、斎宮の歌声の後ろで低音鳴り響いてるとこの弓順を譜面に書き込んで最高になりたい。
好きなアイドルの曲から弦楽器の音すると異様に興奮するオタクなので、Valkyrie…ほんと…弦楽器もりもりの耽美な曲を歌い続けてほしいです。
~真面目な男・仁兎~
「偏屈」とか「そんな気風で、方向性なのに」とか、仁兎は斎宮やValkyrieの在り方に不満げ。
しかしそれ以上に「見るに耐えない『アイドルもどき』」「誇りも実力もなく、へらへら笑いながら安易な快楽を貪ってるだけの連中」など、ほかの生徒に対して嫌悪感をもっている。
ここの仁兎すごい…すごい、良くも悪くも意識高い感じが伝わってくる。
これは、斎宮だけでなく仁兎も友達少なかった疑惑あるぞ!?
この時期、斎宮は五奇人と交流持ち始めてたり鬼龍に心配されてたり月永とよく芸術家同士の議論を交わしてたらしい*1など周りとの人間関係描写がなんだかんだあるんだけど、仁兎の人間関係の描写少なくないですか?
少なくとも泉とは同じ部活だし、ストーリーに書かれてないだけで交流はあったんだろうけど。
これはどこが根拠と示せない個人的な印象ですが、この時の仁兎の自分が認めた人間以外を見下している極端な考え方は、周りに相談できる相手が居なかったからかな…と感じた。
勝手に他人へレッテルを張り付けて自分を肯定している感じ、思春期にありがちな視野狭窄っぽい。
価値観の違う友達との交流とかあれば、もうちょっと違う考え方になって自分を追い詰めなくて済んだのではないかなぁ。
アイドル科なんだから仕事の悩みとかユニット仲間との付き合い方とか共有できる人は周りに居たと思うんだけど、Valkyrieは当時の夢ノ咲では一番の売れっ子だったらしいので忙しくて友達できる暇がなかったのかも…。
現実でも、若いうちから活躍してるアイドルだと仕事優先になって学校の友達少なかったみたいな話聞くし…。もちろん人によるけれど。
Ra*bitsに居る時の仁兎は、最年長ということもあって面倒見の良い気さくな男の子って感じで、Valkyrieに居た時の仁兎が一人で鬱々と悩み抱え込んでいたの嘘でしょ!?と最初はビックリしたけど、別に矛盾することではないんだよな。
後輩に向ける面倒見の良さも、自分の悩みを言い出せず抱え込んでしまうところも、そして周りに対して努力が足りないと軽蔑の目を向けるところも、全て彼の真面目な性格に起因する言動だと思うので。
真面目だから努力して結果を出している自分たち以外の人間を下に見ていたし、真面目だからユニットの悩みを後輩や部外者に相談することもできず一人で抱え込んでいたし、真面目だから当時のValkyrieに違和感を覚えながらも人気を保っている間は「正解」と見なしていたし、真面目だから歌えなくなった自分の無力さに耐えられなかった。
仁兎なずな、真面目なんだよな。
真面目なので自分で自分を追い詰めて鬱になってた感じがある。
この辺の仁兎のモノローグ、冷静な様子で偏った思考が語られるので特にそう感じた。しんどい。
~アイドルって価値観より方向性の一致が大事なのかもね~
「この夢ノ咲学院では、アイドルは腐敗した王侯貴族みたいなもんだ」
「おれたちは、ちがう。馬鹿にされることもある、何をがんばっちゃってるのって」
「何でこんなにマジなんだ、おまえら……って顔をする」
「でも、おれたち『Valkyrie』はちがう」
仁兎のモノローグで語られる学院の生徒と自分たちを比較しての評価から、努力を怠って遊び惚けている(ように見える)生徒たちへの軽蔑が伝わってくる。
このロジハラ思考な上から目線、好きな人は好きだろうな…ていうか影片に対する斎宮の塩対応と若干重なるんだよなぁ…。
初期Valkyrieの二人、本人たちは否定するだろうけどわりと似た者同士だよ……。
学院の生徒を見下す一方で、斎宮の努力や才能に関する評価はめちゃくちゃ高い。
「努力を重ねている」
「圧倒的なクオリティを、常に維持し披露している」
「真面目」
「偏執的」
「過剰なぐらい準備万端整える」
「狂気じみた執念」
「お師さんは、天才だ。技術は、才覚は、飛び抜けてる」
Valkyrie結成当初の相方である仁兎から見た斎宮宗評が「天才」にまとめられるの良い……。
一緒にいるうちに「あ、こいつ凡人と違うわ」と思うタイミングがあったんだろうな。
あんスタが少年漫画だったら、ここで天才の相棒に対するコンプレックス描写がもっと連ねられていたかもしれない。
でも実際には仁兎が斎宮の才能を羨ましがったりする描写はなく、「偏執的」やら「狂気じみた」やら引き気味なんだよね。
たぶん、仁兎の目指すアイドル像と斎宮の才能が別方向にあるから嫉妬とか劣等感に繋がらないんだろう。
仁兎と斎宮…真面目、努力家、正論振りかざし気味と似た者同士ではあるものの、同じユニット組むうえで重要なアイドルとしてやりたいことがそもそも一致してなかった感じがこの辺にも漂っている。
細かいポイントだけど、「天才だ」の後に続く言葉が「技術が、才覚が」じゃなくて「技術は、才覚は」と限定的な表現になってるの、才能は信頼しているけれどそれはそれとして斎宮への不満が溜まってる感じが伝わってきますね。しんどい。
~斎宮の〇〇だった頃の仁兎~
お師さんの「懐刀」!?
仁兎の自己認識がそういう感じなのビックリしました…。
懐刀…???
アイドルとは思えない物騒な表現にもビックリしたし、仁兎の認識では斎宮とハッキリした上下関係があることを示唆する例えにもビックリしたし、仁兎が自分を武器にたとえる気の持ちようにもビックリだ。
観客の心を奪う表現として「刃を差しこんで仕留める」とか自分の歌声を「最大の武器」って言ったりするし、仁兎はパフォーマンスに関して攻めの姿勢が強いんだな…。
オラついてるっていうと語弊があるけど、お人形みたいに可憐に着飾っていた仁兎が内心ではガンガン行こうぜ!的な意識でアイドルやっていたと思うとすごく良い。すごく良いです。
「仕留める」とか攻めの姿勢でアイドルやってる男、良い。良い。良い!
仁兎もしもジュニアだったら歌唱力で他担狩りしてたタイプのアイドル???つ、つえ~~~。
ここから完全にドルオタの早口になるんですけど、歌唱力って絶対的な強みなので、仁兎が見た目よりも歌声を自身の武器だと思ってるのめちゃくちゃ良いです。わかる。
ビジュアルいい子はそりゃあ売れるけど、歌唱メンは現場での引力が違う。
ビジュアルの価値は個々の好みに寄りけりだし、すでに担当が居るオタクなんて双眼鏡構えて推し以外は視界からシャットアウトしてるんだから、ビジュアルが良くても人気でなくて埋もれてる子や運営が売る方向性を誤って持て余してる子ってどこにでも居る。
パフォーマンスやファンサがすごくて現場で見る価値があるって言われてる子だって、モニターに映し出されていない間はその子の視界に見える範囲のオタクにしか魅力をアピールできない。
でも、歌は範囲を限定されない。
双眼鏡構えてようが携帯見てようが友達とお喋りしていようがセンステに背中向けてバクステのジュニアに夢中だろうが、耳を塞いでいない限り歌は現場に居るオタク全員に平等に届く超広範囲の武器になる。
全く別の場所見てるオタクを強引に振り向かせる引力がある。
アイドルを目指してる若年層で歌うまい子って一握りで、危うい音程をノリや元気で取り繕っている子たちがほとんどの中で歌唱力ある子は自然と運営からもオタクからも認知される。
仁兎の聖歌隊で鍛えた歌唱力がどれほどのレベルだったのか、向こうのオタクのみぞ知る話で画面のこちら側の情報しか持たない私は歯ぎしりするしかないんですけど、Valkyrieの世界観に沿った曲を声変わり前のボーイソプラノで歌える美少年ってだけでもう強いじゃん…。
ジュニア担だったことはないですが毎週少クラを楽しみにしていた時期はあるので、ボーイソプラノというだけで価値があるとは思いません。
でも、声変わりについて調べてた時w-inds.の初期の曲聞いてたらボーイソプラノに歌唱力がセットでついてくるの強いセットだな…と感じました。
本人の認識通り、声変わり前の仁兎の歌声は彼の武器で、Valkyrieの人気の一つになっていたんだろう。
声変わり前の神秘性に惹かれる層は一定数居るし、そこに魅力がなければカストラートなんて存在は生まれてない。
彼がアイドルとして持っていた「誇り」や「実力」に相応する「賞賛」や「評価」が「歌」に与えられていた(と仁兎は感じていた)からこそ、歌声を失ったことが仁兎の自尊心をガタ落ちさせたのかな…と「最大の武器」という言葉に考えさせられました。
失ったものが彼がアイドルやるうえで一番の武器で誇りだったから、メンタルに強く響いたのだろう。
声変わり前の歌声を「最大の武器」として斎宮の「懐刀」を自負していた仁兎。
懐刀って言葉だけ見れば仲間意識を感じるけど、自分の現状について「たぶん幸せ」「奴隷の幸福」「魂まで腐っちゃうよりは『まし』」とかーなーり不満が溜まってる!!
もうそこまで思い詰めてるならさっさと話し合ってくれや~~っ!!!?
私が初期Valkyrieの二人をニコイチ推ししてたオタクなら、オタクの知らないところで推しコンビがこんなんなってたの泣くぞ!!!
そんな状態になる前にさぁ!!なんとかならなかったんですか!!?ねぇ!?ねぇ!!?ずっとそこに居てくれるって約束したよねぇ!!!!?(※YJオタクが何かを思い出して取り乱しています、お察しください)
……これはもうジャニオタの私の押し付け願望なんですけど、メンカラ赤とピンクのコンビは最強*2なのでValkyrieに居た頃の仁兎のメンカラが赤だったら情緒ぐちゃぐちゃになって死んじゃう……。
にといつ最強とか言ってたオタク、今何してるの…。
そういうオタクいまマジで何やってるんだろうなと思ってユニット内で爆裂人気あったけど脱退で消滅したコンビ名で検索かけたらグーグルのサジェストに「〇〇 付き合ってた」とか表示されたのでキレてブラウザバックしました。オタクちゃんさぁ!!?声でかいんだよねぇ!!?
仁兎と斎宮もこういう憂き目にあってんのかなと思うとアイドルって本当大変だね。
斎宮、絶対にピ…ラの存在とか知らないでほしい。
仁兎と斎宮のことそういう目で見てたオタクが居るし学院の頂点に居たあたりでymnskタグの覇権もとった時期があるんだ…私は詳しいんだ。
ドルオタの私が錯乱して話が逸れたけど、今回はこの辺で。
いちいち脱線してるから感想が長くなる。
反省。でもここは私が好き勝手書いてるブログなので次回もこんな感じで続くと思います。
『追憶*マリオネットの糸の先』ストーリー感想1
今回から『追憶*マリオネットの糸の先』のストーリー感想始めます。
七周年目前にあんスタにハマった私がValkyrieのことを知ろうと調べたとき、かなりの高頻度で見かけた追憶とかマリオネットとかの言葉。
それらの言葉が指す『追憶*マリオネットの糸の先』というストーリーがValkyrieにとって重要な話なんだろうな~とは感じていたのですが、先日それを裏付ける出来事を目の当たりにしました。
【お知らせ】
— あんさんぶるスターズ!!【公式】 (@ensemble_stars) 2022年7月6日
以下の内容について運営チームからのメッセージを公開いたします
・「!」ユニットストーリーフルボイス化総選挙について
これからもあんスタ!!をよろしくお願いいたします#あんスタ pic.twitter.com/e00Q5rZEuc
このヤバすぎ選挙速報の衝撃よ。
先日まで行われていたズ!ストーリーのフルボイス化総選挙、最初は各ユニットごとに集計を取って、それぞれ一位になったストーリーをフルボイス化!という企画だった。
しかし、中間結果で『追憶イベント関連のストーリーが軒並み1位となり、2位との得票差も大きく開いていた』(原文ママ)ことから追憶イベント全6ストーリーのフルボイス化が先んじて決定&追憶イベント関連ストーリーを除いて選挙続行という事態に。
…そんなことある???
運営の太っ腹対応にもおビビり申し上げましたが、追憶関連ストーリーが軒並み1位という記述にも驚愕した。
どのユニットにおいても票が集中するってことは、追憶の名前を冠するストーリーはそれだけ重要な話なんだなぁ…と、この時にわかながら改めて理解しました。
追憶イベント一作目にあたる『追憶*マリオネットの糸の先』は、当時追加実装されたばかりのValkyrie紹介イベントの一面もあり、Valkyrieを理解するうえで重要な情報が詰まった話です。
ボリュームたっぷりな話のため、感想もかなり長くなると思います。
区切りをつけながら全体の感想をまとめていこうと思いますが、横道にそれてオタクの独り言になることも多々あります。
また、私は一度ズ!のストーリーのあらかたを調べてからズ!!を先に履修し始めたオタクなので、「この部分がズ!!のアレに繋がるのか~!」と感想というか答え合わせみたいなことになってるときもあると思います。
ご了承のうえ、お付き合いください。
「プロローグ」
冒頭はValkyrieとの対決を終えたRa*bitsの会話から。
仁兎の手作りホットレモン私も欲しいよ。
~Ra*bitsから見たValkyrieの印象~
こちらはしののんのValkyrie評。
光くんからも「気持ち悪かった」「ぞわぞわした」などの言葉が飛び出す。
Valkyrieのステージは、人間味が薄くて気持ち悪い感じに見えたらしい。
この頃のValkyrieは『魅惑劇』みたいに人形師と人形のコンセプトが強く出てた時期かな?
刺さる人には刺さるけど、好みではない人にはクセのある芸風…と思えば納得の反応かも。
楽曲提供元のアリプロもそうだけど、重厚感のあるメロディや印象的な不協和音、華美な装飾物、独特の歌い方等……華やかに作り込まれた非日常的な世界観は人工的であり不自然なもので、それが「ぞわぞわ」や「違和感」を感じさせる要素になるのは感覚的に分かる。
美しすぎるものって、不自然に見えることありませんか?
自然で素朴な有象無象の存在から浮くというか。
リアルな模造品に対して「本物みたい」と感じることがある一方で、本物に対してあまりにも綺麗に出来すぎていると「作り物みたい」と感じてしまうことがある。
ドルオタの私の担当、顔が綺麗すぎてアー写をCGイラストと間違えられたり美形すぎて目の前に居ても現実感がないとかオタクをビビらせたりしてるんですけど、Valkyrieもそれがいいです。
美しすぎるあまり目の前に居ても現実感がないValkyrie…最高じゃないですか!?
ドルオタの私が急にはしゃいでごめんなさい。
ここでの「ぞわぞわ」とか「冷たくて」とかは、たぶんValkyrieの芸術性が内包する非日常性、不自然さに対するRa*bitsの子たちが感じた印象だけじゃなくて、コミュニケーション不全だった頃のValkyrieの関係の歪さを読者に匂わせておくための表現でもあると思う。
このストーリーの本編で取り扱われる「人形」と「人間」について、Valkyrieの二人がどちら側に近い存在なのかをプロローグで先に伝えておくための場面なんだろうと感じました。
~あんスタ特有の時間感覚~
回想に入る前の仁兎が半年前ぐらいまでの話を「むかし」と言うの、あんスタ時空だな~と思う。
あんスタキャラの時間感覚、最初は結構困惑した。というか今も困惑する。
一学年違うだけでメンタルの成熟度もかなり違ってくるし、三年生はもう若くないみたいこと言いがちだし、先輩キャラは一年前のことを昔話みたいに語るし…。
一人や二人ならそういう時間感覚の子なんだな~と思うけど、わりかしみんなそうだから困惑する。
なんだろう…もしかすると同じ一年を繰り返すソシャゲのメタ要素みたいなものだったのかな?たぶん違うけど。わからん。過去は過去、今は今、みたいに物語の中でわかりやすい区切りをつけるためにキャラクターたちの時間感覚にもハッキリ区切りをつけさせているのかも。
「Puppet Show/第一話」
~普通のお人形だった頃のマドモアゼル~
マド姉ェおる!?
過去編にマドモアゼルが居ると思ってなかったにわかは盛大にビックリしましたが、メンタル崩す前から斎宮はマドモアゼルを学校に連れてきていたんですね。
ユニット衣装もお揃いで作って着せてるし、ライブ前も一緒に居る。
本当にお気に入りの人形で、精神崩壊前から大切にしていたんだな~というのが分かる。
マドモアゼルがお喋りするようになったのは斎宮の精神崩壊後からなので、この時点では特別お気に入りの人形というだけで、話しかけたりする様子はありません。
このときはまだ普通にお人形として可愛がられているだけ。
~ズ!の影片はいいダシが出てる~
落ち着かなくて貧乏揺すりする影片みか十五歳、解釈一致です。
影片のあまりお育ちが良くない感じが見れると、育ちのいい斎宮とのコントラストでオタクは興奮する。
オタクの私がすすっているValkyrieのうま味、影片の未熟な時期があってこそ引き立つものなので。
ここの影片のお育ちよろしくない描写、いいダシ出てます。
幼い依存心を垣間見せる未熟な影片が、斎宮のそばで教養を身に着けたり才能を開花させたり自分を変えようと努力する姿を見て大興奮する体験を何度でも何度でも味わいたい。
朱に交われば赤くなる…ではなく、自主的に相手の色に染まろうと努力する健気さってやつが大好物のオタクなんだ私は。
ズ!!の斎宮とは別の人間として自分で頭ひねって頑張ってる影片も大大大好きだけど、そこに至る前段階としてズ!で斎宮の作品の一部になることに何よりも幸せ感じてた回帰願望的なもの抱えてたときの影片もマジで好きだよ。いいダシ出てるぞ!!
~斎宮宗のここ好きポイント~
「不快だ」と注意した言葉を「下品だ」とわざわざ言い直す斎宮も好き。
口にする言葉を間違えたと思ったらすぐに言い直すことができる斎宮、良い。咄嗟のリカバリーができる男。仕事できそ~。実際できる。好き。
傷つけてしまったら撤回する*1、言い過ぎたと思ったら謝る*2、嘘をついた罪悪感に負けたら本当のことを言う*3。
斎宮のそういうところ好きだよ。(これは何目線の感想なの?)
ここでは、「不快だ」と自分の感情でものを言ったあとで「下品だ」と一般的な価値観に合わせて発言を訂正している。
感情論だけの発言か一般論も含めての注意なのかを意識して言い直してるっぽいのが良い。
感情論だけで影片に怒ってるときもあるんだけど、ちゃんと先輩目線で叱ろうとする気概を感じた。
この辺のさじ加減が、影片が斎宮を優しいと感じる要因の一つなのかも。
~斎宮から影片への塩対応~
この時期の斎宮は、マ~~~ジで引くほど影片に塩対応なんですよね!
ズ!!の斎宮は色々なことから解放されたあとの状態だから無暗に怒るとか舌打ちとかしなくなったけど、ズ!の斎宮はずっと気が張りめてる状態なので刺々しい態度が目立つ。
五奇人うんぬん呼ばれだしたタイミングが影片の入学よりも前っぽいので、自分と親しげにしていると影片に不利益だと思ったからわざと冷たくしている…?とちょっと考えたりもしたけど、多分そういう思いやりの裏返しみたいなものは関係なく普通に塩。普通に冷たい。
そもそも斎宮は自分にも他人にも厳しいうえ、好き嫌いが激しい人物。
五奇人の仲間にも、気を許すまでは警戒しているのか嫌悪寄りの反応を見せている。
まだ未熟な後輩の影片にある程度厳しく接するのは彼としては自然な反応で、ユニット=身内に引き入れたゆえに評価基準がより一層厳しくなり、特別厳しい言動が増えていたのかも。
影片が普通の神経してたらどっかのタイミングでキレるなり凹むなりしてユニット辞める可能性もあっただろうし、斎宮も仁兎もそのあたり理解はしていて、影片に対してこいつよく辞めずについてきたな…という認識がある。
仁兎は影片が辞めなかった理由を影片が斎宮に「心酔」*4しているからと認識していたけど、斎宮は理由が分からなくて不思議がっていた。
……は???
ここで問題です。
「出来損ない」と言われようが「いてもいなくても『どちらでもいい』」と言われようが斎宮に笑顔でくっついている影片と、いくら冷たい態度をとっても雑に扱っても影片が自分に懐いている理由が分からないのに塩対応を続けてた斎宮、どっちがホラーだ!?う~~~~~ん、どっちも!!!
なんだこいつら!?
まぁ、将来的につがいになると思えば…そういうこともあるか。あるかな…?
影片が斎宮に誘われて夢ノ咲に入学したという言葉*5には解釈の余地があると考えていますが(初期設定っぽいし…)、影片をValkyrieに加入させる判断をしたのは斎宮だろうし、「見た目は及第点」と言うからには少なくとも容姿は気に入っていたはず。
なんだかんだ言っても実際に影片が辞めたら傷ついたと思う。
この頃の斎宮は、別に影片のことが嫌いとか本心からどうでもいいと思って冷たくしていたわけじゃなくて、いじめられっ子時代に身に着けた自己防衛手段として無意識のうちに他人に壁を作ってしまう傾向があったんじゃないかな~と思います。
人に傷つけられるのが嫌だから、先に冷たい態度で壁を作っておく。みたいな。
強気な振る舞いの何割かに虚勢が混ざってることは、本人も自覚しているし*6。
仁兎に関してはほぼ一目惚れみたいな出会いで、テンションぶちあがった躁状態のまま一気に距離をつめてしまったから例外だろう。
けど、後輩の影片に関してはすでにValkyrieが出来上がった状態で、しかも学院の雰囲気が剣呑だった時期にユニットへ引き入れた存在だから、冷静に距離を測りながら付き合おうとしてああなったのかな、とか…。全く冷静な態度には見えないんですけど。
この時期の斎宮見てると、鬼龍に友達少ないこと心配されてるのがよく分かるよ。
嫌いなわけじゃないのに優しくできないの、人付き合いが足りてない子供らしさでもあるのかもなぁ。
ズ!!の斎宮がだいぶ円滑に周囲とコミュニケーションとれるようになったことを考えると、そう思える。
~斎宮の過労について~
ライブごとに三人分の新衣装作っているらしい斎宮。
他のユニットには真似できないだろうみたいなこと言ってるけど、仕事量考えたらそれはそうよ。
今回のイベントストーリーでは、斎宮のこだわりゆえの仕事量の多さと完璧主義ゆえに一人で抱え込んでしまう性質が仁兎の不安を煽る要因になっている。
演出も衣装も彼自身が手掛けているのがValkyrieの強みになっていて、完璧主義なので半端に人に任せることができず、斎宮一人に負担が集中している状況。
仕事ができる人に負担が集中するというのは現実でもまぁまぁあるヤバい状況ですね。
この過労状態から斎宮の心がポッキリ折れるんだ…と思うと、リアルで嫌。
~影片の「格好良ぇなぁ」から吸える少年性~
ユニット衣装を見てアンティーク人形みたいだと喜ぶ影片。
彼の生育環境を考えると、Valkyrieの衣装を見て咄嗟にそういう言葉が出てくるのって、斎宮邸で斎宮に服を作ってもらったお人形たちを見てたからなんだろうな~とほっこりする。
「は~……格好良ぇなぁ」と感嘆してるあたり、お気に入りの人形たちと同じような服を仕立ててもらえて嬉しそうなことが伝わってくる。
これがもしも斎宮の腕を褒めてるだけなら、出てくる言葉は「格好良ぇ」ではないんじゃないかな。
美しさに重きをおく斎宮の前で、客観的に見ても綺麗と形容できるだろう精巧な衣装を前にして「綺麗」とか「すごい」とかじゃなくて「格好良ぇ」という感想が出てくるの、影片の素直な感情って気がしてここ好きです。
ズ!!軸の影片はどうだかわからないけど、この時の影片は感動した時に美しいとか綺麗とかよりもまず格好いいって言葉が出てくる、一般的な同年代男子に近い感性だったのかなーと感じた。可愛いね…。
マド姉ェ可愛いって誉められて機嫌良くする斎宮も可愛い奴だよ。
「そこそこ似合っている」「見た目は及第点」って言われてガッツポーズ(2Dモーション)で飛び跳ねて喜ぶ影片も可愛い。そこでまた「飛び跳ねるな」と怒られるけれど…。
この辺のあまりピリピリしてないときの斎宮と影片のやりとりは、なんだかんだ影片が嬉しそうだから微笑ましい。
当時Valkyrieの登場時期にリアルタイムであんスタやってたオタクには、影片はちょっと頭足りてないけど斎宮が大好きで健気で可愛いキャラに見えてたんだろうな~と思う。
…でも「ゴミ捨て場の歌」も同時期に実装されてるんだよなぁ。
影片が温和で陰キャ寄りな和ませキャラっぽいわりに地雷踏まれると雄み出てくるあたりは最初っからブレてないんだなぁ。ありがとうございます。
いざというときに雄み見せてくるキャラ…大好きです。
あと、この場を借りて訴えたいんですけど、影片みかのヒモ適正ありそうで全くないところが萌えるって話、誰か分かり手になってもらえませんか??
顔良いし愛嬌あるし和ませてくれるし私が居ないとダメかも…と思わせる隙もある。ところがどっこい、お金は汗水垂らして稼ぐものという価値観の持ち主*7だし、斎宮に何かあったときは自分が養う気でいる*8し、人の視線怖がりながらもValkyrieの資金稼ぎのためにバイトもめちゃめちゃこなす。全然ヒモ適正ないしむしろ養う側としてのポテンシャルが高い。好きだよ。好きに決まってるだろこんな男。
影片みか、マジで将来性しかない。絶対確約100%決定事項としていい男になります。伸びる未来しか見えない。
買いですよ、買い。(何目線の感想なのこれは?)
~斎宮と仁兎と当時の状況~
遅刻してきた仁兎に最初はそっけなかったのに、おそらく衣装を着せてトレビアンな姿になった途端にスイッチ入ってテンション爆アゲになる斎宮。おもしれー男。
ここのシーンぜひボイスも併せてご堪能ください。T橋さんのボイスがつくとさらにおもしれーので。
ていうか、ここのテンション爆アゲ斎宮もフルボイス化されることが決定してるの最高!!?
ぜってーーーフルボイス化されるまで陽性だの出勤停止だのでボロボロの修羅場を生き抜いてやる!!!
仁兎の姿を「神の奇跡そのもの」と誉めそやし、僕が独り占めにしたいなどと言う。
前後の話では見せびらかしてルンルン状態だったりするから、この辺はその時々の心境だろうな。
この時点でのお師さんの認識はfine=天祥院の認識っぽい?
まだ天祥院しかキャラ設定ができてなかったとかのメタ事情も大きく関わってそうだけど、表舞台ではリーダー格だったはずでしかも同じ部活の青葉や二枚看板の二人の名前ではなく天祥院が出てくるんだな~と不思議。
青葉のキャラが出来てたあとなら、もうちょっと言及の仕方変わっていたんじゃないかな。
そして、この時点での斎宮は、まだ五奇人のことを「奇態な連中」と言って警戒している。
学院の雰囲気が変化していることは察していても、まだ誰が黒幕かは探り途中だった感じだろうか?
「あとすこしだ、あとすこしで……。この世界は、僕によって管理される美しい博物館として完成する」「完璧に清掃された世界に、君を飾ろう」「まずは、ショウケースの準備から」
この辺りの台詞を見るに、斎宮はValkyrieとして学院の頂点に立つことで、斎宮の作りあげる世界の美しさを証明するとともに、仁兎を「学院の頂点」という特等席に導きたかったんだろうな。
影片が斎宮に心酔しているその横で、斎宮も仁兎に心酔している。
自身の一番の傑作である仁兎を、一番上等な場所に飾ろうとしている。
Valkyrieが学院の頂点に立つことは、斎宮にとって自身の美学の証明となる自己満足的な欲求でもありながら、仁兎に向けた献身でもあったのだと思う。
仁兎はそんなこと望んでないのだが。
後編でわかるが、このあたりの気持ちが全く仁兎に伝わってないのがValkyrie崩壊に繋がった原因の一つでもある…。
目標の共有とか、将来的なビジョンの擦り合わせって大事だね……。
この当時の二人、同級生なのに対等な関係じゃないんですよね。
斎宮は仁兎を「麗しくも愛おしい僕のマリオネット」「完璧」と褒めちぎり、羽虫を黙らせるのには君が必要とか仁兎の実力を買っての発言もあるけど、それは「人形」としての仁兎への評価で、「人間」としての仁兎への評価ではない。
同じユニットのメンバーとしての評価や信頼みたいなものはあれど、人形師の斎宮とマリオネットの仁兎、天才斎宮宗とそのお気に入りの仁兎、指示を出す斎宮と受け入れる仁兎…と、このストーリー内において、仁兎と斎宮が対等に描かれている描写はない。
さらに言えば、仁兎と斎宮の友情描写がどこにもない。
斎宮は仁兎を人形として愛でるだけ。
仁兎は斎宮の人形として踊るだけ。
対等な「人間」同士としての会話が欠落している。
たとえばこの二人がもっと対等な関係だったら、Valkyrieの方向性について意見をぶつけあったり、知恵を合わせてfineに対抗することもできたかもしれない。
――というか、一年前の仁兎は斎宮に「Valkyrieはこのままじゃまずい」って言えてたんですよ*9。
相棒って言われて頷いたり、斎宮を困らせて楽しむ余裕もあった。
「カノジョとか作らないの?」とか普通に俗で人間らしい会話もしていた。
一年前は、対等な「人間」として付き合えていたんですよこの二人。
何が二人の関係性を変えたのか。
別に誰も悪くない、仁兎に声変わりが起こった。
人間の成長として当然のことが起きただけ。
仁兎は声変わりして歌うことを禁止されたことで、自尊心ガタガタになって斎宮に何も言えなくなった。
歌えなくなったことで、仁兎は斎宮と対等な「人間」ではなく、ただ操られるだけの「人形」になってしまった。
このストーリー、主に仁兎視点ですすんでいくから客観的な指摘が入ってこなくてやや分かりづらいけれど、外因的なfineの脅威と、内因的な仁兎の声変わりによる鬱状態の双方向からValkyrieの崩壊が進んでいってるんですよね。
控えめに言って地獄。
ノってるときの斎宮のこの感じ、好きです。
色々起こる前からこういう言動は変わってないんだなと知れたのは安心感ある。
斎宮…ずっと元気に小難しい言葉並べててほしい……そうであってほしかったな……。
長くなったので、まだ話の途中ですがこの辺で一旦区切ります。
次回は「Puppet Show/第二話」から~。
ズ!ストーリー時系列のまとめ~春まで~
今回の記事はズ!のストーリー感想に入る前の情報整理です。
ズ!のストーリーに関しては上↑の画像みたいな感じでざっくりとした時系列を公式が教えてくれるのですが、物語としての時系列と実際の実装順が異なるので念のため情報を整理しておきます。
なにが念のためかというと、ソシャゲあるあるとしてコンテンツが長く続いていくうちに後から細かな設定が変わったり矛盾が出てくることがあるので、そういう場合は後から実装された話の内容に「修正された」のだろうと個人的に判断するためです。
また、あんスタはライターにはっきりとメイン・サブの違いをつけているので、「修正された」とは思えない同時期に矛盾する情報が出て来た場合は基本的に*1メインライターの描写に従って物語を理解しようと思うので、実装順まとめの方でサブライター担当話には☆をつけてます。
~物語の時系列~
Valkyrieに関する季節「春」と「過去」の話の時系列。
たぶん、こんな感じ。……たぶん(間違ってたら教えてください)
<二年前>
dragon fruit(一年生の頃の斎宮と仁兎の話)
<一年前>
『追憶*マリオネットの糸の先』(Valkyrie三人体制の頃の回想)
『追憶*流星の篝火』(fineに負けた直後の斎宮が登場)
<春>
◎時期の詳細不明
各個人ストーリー第一話、案山子の願望、よく会う日、糸が見えない
※上記の話はいずれも転校生とのやりとりがメインの話で、物語内での時系列は不明
◎仁兎脱退前
『誉れの旗*栄冠のフラワーフェス』(弓弦含む転校生2人に学校案内がされていることから、進級直後。Valkyrieの活動停滞中)
↓
『復活祭☆イースターナイト』(影片の台詞から、フラワーフェスより後。Valkyrieの活動に関与していない仁兎を思う二人の描写がある)
↓
ゴミ捨て場の歌(仁兎の脱退宣言)
◎仁兎脱退後
帝王の調律(仁兎が去った後の発言あり、Ra*bitsとの対戦後かは不明)
傀儡の帝王、『追憶*マリオネットの糸の先』(Ra*bitsと対戦)
↓
スカウト!トイボックス(Ra*bitsと対戦後の話、まだ四月?)
↓
『恐怖!玉依の人形屋敷』(学院祭=五月の話)
~ストーリー実装順~
Valkyrieに関する季節「春」と「過去」の話の実装順は以下の通り。
2016年3月11日 各個人ストーリー第一話、各親愛度3解放ストーリー(傀儡の帝王、案山子の願望)、糸が見えない、ゴミ捨て場の歌
2016年3月15日 『追憶*マリオネットの糸の先』
2016年4月15日 『誉れの旗*栄冠のフラワーフェス』
2016年4月29日☆ スカウト!トイボックス
2016年5月26日☆ 帝王の調律
2016年6月26日☆ よく会う日
2017年4月15日☆ 『復活祭☆イースターナイト』
2017年12月30日 スカウト!十二支(dragon fruit)
2019年3月31日 『追憶*流星の篝火』(一年前、ヒーロー失格)
2019年5月15日☆ 『恐怖!玉依の人形屋敷』
Valkyrieがゲームに追加実装されたのが2016年3月なので、それから数ヶ月間は新キャラ紹介的な感じで立て続けにストーリーが実装されてたみたいですね。
個人的には「dragon fruit」読むのと読まないのとじゃ初期Valkyrie二人の関係性の理解が結構変わるな…と思ったので、わりと時間が経ってから追加されたっぽいのが衝撃。もうちょい早く実装しておいたほうが、既存ファンのヘイトコントロールというか設定上書きへの温情というか…浄化作用が働いたのでは?でも『追憶*マリオネットの糸の先』が決別の話だったことを考えれば、物語の余韻を残す意味では妥当なのか?
逆に「ゴミ捨て場の歌」と『追憶*マリオネットの糸の先』のイベストが同時期に実装されていたのも衝撃。マジで!?「ゴミ捨て場の歌」が影片の個人ストーリー(?)扱いなこと考えると、ワンチャン影片の記憶がこじれてアレになってしまっただけで実際のやりとりはもう少しまろやかだった可能性もある?ない?あの話、当時の仁兎のオタクはどういう気持ちで読んだの…。
以上、あとで混乱した時のための情報整理。
次回の記事から感想まとめになります。
『追憶*マリオネットの糸の先』だけで2回か3回かに記事わかれそう。
話の内容が濃い…というかValkyrieのオタクとして語りたいことが山ほど出てくる内容で、結論を先に申し上げますと情緒がぐちゃぐちゃになったしスクショしすぎて左手が死んだ。
フルボイス実装されるのがとても楽しみですが、また情緒ぐちゃぐちゃにされるんだろうなという恐ろしさもある話でした。
あんスタのアイドルたちみんな幸せになってくれよな!!!
*1:公式的にはメインライターの書くストーリーのほうが重要視されているだろうけど、サブライターの書いた設定の方が良いなと感じたら個人的な解釈をサブライター寄りにすることはあると思います
最近の進捗~燐音くん誕生日とか七周年とか仁兎フィーチャー2とか~
久々の更新になりました。
最後の更新いつ?5月?2ヶ月近く放置してたのマジ……?
twitterにはたまに浮上していたのですが、ブログに文章を打ち込むまでの気力がなく、死んだ魚の目で日々を過ごしておりました……。
体は健康でも、月残業30時間越える月が続くと心が死んでしまう。不労所得1兆円ほしい!
とはいえ更新空いてた期間もあんスタは地道にぽちぽちしていたので、今回は現在の進捗状況とか更新あいてた期間のイベントごとについてのまとめです。
先日よ~~~やくズ!時代のストーリーに目を通す精神的なゆとりができて『追憶*マリオネットの糸の先』を読み、いろいろ衝撃を受けたので、次回はその辺の感想をまとめたいと思います。
ズ!のストーリーについては気になったところから時系列順で読んでいくつもりで、今のところ『追憶*マリオネットの糸の先』『誉れの旗*栄冠のフラワーフェス』『復活祭☆イースターナイト』と、Valkyrie二人の春までのアイドルストーリー、ストーリー検索から「斎宮宗」「過去」で見つけた『追憶*流星の篝火』の一部と「dragon fruit」は読んだ。
噂には聞いていたけど、初期Valkyrieの二人は本当に……なんでこうなっちゃったんだろうというしんどさがある。
それに、物語によって引き裂かれたことも無視できないが、いずれは道が分かれる二人だったんだろうな……という互いの気性も伝わってきたので、余計にしんどい感じでしたね。
好意とか仲間意識の感情があってもうまくいかないのが人間関係だよね。しんど。
逐一語ると長くなりそうですが、ちょっとずつまとめていけたらいいな。
~現在のアイドルランク~
一目で推しが分かる図。
Valkyrieの二人でお仕事を延々とまわしているため、他のキャラとの差が開く一方で縮まらない。
お仕事枠が二人から増えない限りは、Valkyrieがレベル上限いくまでは他のキャラ育成に手が回らない気がしてきた……。
まだハイレアカード1枚もない子も居るし。全員ランク上げるのは時間かかりそう~。
~Valkyrieと燐音くんの謎の距離感~
レオくんの誕生日に宗くんが駆けつけたのは夢ノ咲の芸術家トップ2だ~って感じでただただ微笑ましかったんですけど、燐音くんの誕生日に宗くんが個別モーション*1与えられたのはにわか的にわりと謎でした。
やれやれ…みたいな顔してるのなに?可愛いね?
宗くんと燐音くんの接点、いい声だから添い寝してくれって手握られながら口説かれただけだよね?
これ*2読んだときもナンパみたいなやりとりが始まって大いに困惑したんですけど、この時の担当ライターさんが他のストーリーでも宗くんのこと綺麗なお姉さんみたいな扱いしてるときあるからそういうものなんだと思って受け止めました。
あのライターさんには宗くんがどう見えてるんだ。謎。
メンバーを差し置いて宗くんに個別モーション与えられたの、かなり唐突感あってビビったんですが……。
なんか全体数を見て調整した結果だったりするのかな?
斎宮宗と関わりのあるキャラ、斎宮宗よりもっと深い関係のキャラが居ることが殆ど。追加キャラの宿命だね。
宗くん、影片の誕生日にはドヤ顔で出てきてくれるって信じてるよ!
燐音くんの誕生日に事務所の付き合いで顔出したっぽい影片が、燐音くんに絡まれてわりとガチめに嫌がってるの新鮮でした。
今まで「男の人苦手」て設定がいまいち伝わってこなかったけど、ああいうウェイ系の男性が苦手って感じなのかな。ウェイ系って死語かな?大丈夫?パリピ系?
ズ!のミニトークで鬼龍さんにビビる姿ぐらいしか男性苦手設定がわかるところ無かったし、苦手というかただ怖がってるだけにしか見えなかったので、影片の苦手な人物像がまだいまいち分からない…。
フルボイス化された機会にシンセカイの話も見ましたが、「汚い」ESアイドル代表として召還された燐音くん(※本人ではなく概念)のこと「汚い」って普通にツッコミ入れてたし、お金は苦労して稼ぐべきみたいな価値観あるキャラっぽい*3ので、ギャンブルやってる=自分とは相容れない人みたいな感じなのかも?
影片のそういう隠キャ感、私は好きだよ。一生賭け事やるな。犬*村でキャッキャしてる隠キャのまま変わらないでね。
~七周年の思い出~
あんスタ一年生なので後半戦がいつ始まるのか分からないのですが、とりあえず前半終わった感想を。
サプライズでウインクしてくれる斎宮宗。LOVE。
宗くん小さい頃からアイドル好きだったらしいし、ウインクの練習とかしたことある側の人間じゃない?違う?自分のキメの角度わかってる側の人じゃない?
お師さんのウインクに声上げて驚く影片みか、推しの予想外のファンサで奇声あげるオタクと同じで良かった。
これはスクショがワンテンポ遅れたけどルーレットではずれ引いたオタクを励ましてくれる宗くん。LOVE。優しいね。
これはアニバ記念ボイスの宗くん。みんな聞いて。
ネヴァランで「ただ単純に美しいから――それを掲げて見せびらかそう」*4って言ってた斎宮宗がめちゃくちゃ好きなので、「美しさだけではない芸術をつくっていこう」て言うの最初聞いたときは美しさだけでもいいのでは…と思ったんですけど、ここの台詞は頭に「表現者として」って付くんですよね。
ESアイドル全員からのメッセージ企画みたいな言葉でもあるし、声色的にも「個人としての斎宮宗」ではなく「アイドルValkyrieとしての斎宮宗」の言葉っぽいので、台詞の文脈を踏まえて聞くとこれからもファンのみんなをワクワクさせるものを作るからねって宣言みたいで良い味がした。好き。あとネヴァーランドのときの台詞は、しがらみとか関係なく美しいものは美しいだけで価値があるんだよって台詞だから矛盾してないですからね。
いつも芸術とは~美しさとは~みたいな持論を捏ね回してる斎宮宗が不意打ちみたいにくれたどストレートファンサのウインクで狂いたいよ。一生ついていきます。
~仁兎!可愛いよ、仁兎!~
仁兎のフィーチャー2良かった。
Valkyrieの二人が関わるガチャしか回さないと決めていたはずなんですけど、開花後のイケなずが良良良良すぎて手持ち分でちょっとだけ回した……。
新たに課金はしてないのでセーフです、計画的なガチャです。計画的なガチャとは…???
引けませんでしたけど、この笑顔最高すぎませんか?
ステージ上のイケなずも最高だけどラフな笑顔見せてくれる素顔の仁兎も最高だよ。
仁兎はいつでも完璧だってお師さんも言ってる。
こういう、舞台上では完璧であれ、みたいな考え方してるの見ると……やっぱ初期Valkyrieの二人は近いものがあるなぁと感じて勝手にエモエモしてました。
仁兎と斎宮、根本の価値観が近いから交友関係も重なってて(鬼龍、瀬名、月永あたり)それぞれ親交あるのに、共通の知人を介してまた一緒につるむみたいなことはしてなさそうなの焦れったいな……と思います。だがそこがいい。
お互いに自責の念抱えっぱなし。その辺もやっぱ近いとこあるんだろうな。
冒頭で触れましたが先日『追憶*マリオネットの糸の先』を読みました。
それから改めてフィーチャーストのスクショ見返すと、Valkyrieに居たときは男性らしい姿に変わってお人形では居られなくなることに怯えていた17歳の仁兎が自分の最高のパフォーマンスのために前向きに筋肉つけようとしてるのもエモいな…と思いました。
仁兎……ほんと……良かった。
19歳になっても結局背は伸びなかったみたいで、当時の不安は杞憂だったのか呪いになったのか分からんけど、今の仁兎が前向きにアイドルやれてる姿が見れてオタクは嬉しいよ。
初期Valkyrieからの仁兎なずな古参オタク、見た目はゆるふわ量産オタクだけど中身は多少のことでは動じない熟成された強火みたいなのが居そう。
仁兎担は推しは推せるときに推せって痛感してそう。
推しを推しても推しの人生は変えられないってことも分かってそう。
担当がまたいつ学業に専念するって言いださないか案じつつ、なぁくんは背負い込みすぎるからリーダー降りて正解だよ~今がいちばんアイドル楽しそう~って最新の仁兎を全肯定してるオタクのTwitterアカウントフォローして私も仁兎への好きを毎日アップデートしたいよ。
古参オタクが今でも使ってるValkyrie時代の仁兎なずなの通称……誰か教えてくれ。Valkyrieの耽美路線考えると「にぃ様」「おにぃ様」あたりだった可能性もワンチャンあると思う。
ファンが「にぃ様」呼びしてたから、影片が「おれもなずな兄ぃって呼んでもええかな?」って甘えにいくとこめちゃくちゃ見たい。
国立大現役合格生のパーフェクトな可愛いアピールを正面から食らって最高になりたいです!
以上。
次回からは冒頭の宣言通りズ!のストーリー感想をまとめていきたいと思います。
長くなりそう~。
初期Valkyrieも旧Valkyrieも現Valkyrieも…みんな違ってみんないい。そんなスタンスでなによりも現Valkyrieの幸せを願うオタクです。
担当のコロナ陽性報道とか元メン逮捕のニュースはいってきて遠い目してるオタクの切実な願いだよ。
二次元でぐらい自軍と元メンの明るい未来願わせてくれ~!!マジでマジでマジで!!!
『Acanthe』『麗しのナイチンゲール』『Brilliant Smile』感想
Valkyrie新曲発売おめでとうございます!
ということで、今回の記事は新曲の感想。
にわかオタクが個人的に感じたことを好き勝手覚え書きしているだけなので、Valkyrieの背景についてとかの深い考察はないです。
だいたいValkyrieが強くて美しくて最高~!という感情を自分用に文章化してるだけです。
ちょっとだけ『Brilliant Smile』についての感想も。
ちなみに、発売日当日は朝6時~夜6時過ぎまで会社に拘束されてた悲しき社畜なので、前日部屋の照明を最小まで抑えた状態で桑スタ見た後に即寝て、朝4時前に目を覚ましたところで即配信サイトを開いてスマホに感想打ち込んでました。もっと余裕ある状態で新曲にありつきたかった。長時間勤務は悪。
『Acanthe』
『麗しのナイチンゲール』
『Brilliant Smile』
・アップテンポのEDM大好きなオタクだから、今回のSwitchの新曲めちゃくちゃ好き!!公式MVでネオンギラギラ衣装とともに公開されたときからノリが良くてキャッチ―な曲で何回もリピートしていた。
・同日発売のValkyrieの新曲を1時間ぐらいひたすら聞き込んで信仰心高めて現実から意識が遠のいた後に聞いた『Brilliant Smile』のフル音源、情緒が整う感じがした。コレだよ!ドルオタが好きな奴!コレ!!センターをメインにしつつ見せ場になる歌割りがメンバーそれぞれに用意されていて、全員での歌唱パートもあり、オタクが参加できる掛け声が用意されていて、ペンライト振ってバカ騒ぎできる曲!好き!!!
・「無垢な魂のClarity」のフレーズ、フルで聞く前から大好きだったから朝4時台につむぎと一緒に歌ってた。耳に残るうえに歌ってて気持ちいいフレーズで好き。
・宙くんの「ヤサシクアタタカイセカイ」と、夏目の「もう二度ときっと傷つかない」のパートも好きすぎる。かっっっっっっこよ……。宙くんの柔らかい声質とか、夏目の甘いけど芯のある声とか、メンバーそれぞれの良さを活かした歌割なの最高。
・中の人も言ってたけど、夏目の英語歌詞の発音オシャレで好き…。好き…。逆先夏目って…リア恋量産兵器???(そうだよ)
・0:07から始まって3:48まで何度も繰り返されるジャ・ジャ・ジャーン!のリズム好き。印象に残るフレーズ(無垢な魂のClarity)やリズムが用意されていて、個人的に好きなタイプの楽曲。
・『A little bit UP!』についてはまだ聞き込めてないので個別感想にするのを控えますが、こちらも桑スタで言及あったとおり懐かしさのある曲でポニキャから出たドルソンっぽさがあった(※偏見)。Switch三人とも優しい響きのある歌声だから、優しい曲が合うなぁと改めて感じた。
以上、新曲の感想でした。
これは曲とは関係ない感想ですが、桑スタで影片の中の人に用意されたお茶の名前が「エンドレスラブ」(「繰り返す愛を」の影片パートそのまんまじゃん!?)と「マリアージュ」(※フランス語で結婚)だったの、公式がValkyrieのオタクで遊んでるのが伝わってきてValkyrieと愛に満ちた永遠を関連付けて二人の関係性を尊重してくれたのを感じて良かったです。
運営が強火オタクと同じ挙動するジャンルが一番信頼できる。ありがとうございました。
『スカウト!プリティ5』ほか復刻テーマスカウト感想
今回はズ!!二周年記念で復刻されていたテーマスカウトのストーリー感想。二回目。
読んだのはもう一ヶ月ぐらい前ですが、少しずつ感想をまとめていたので遅ればせの更新になっております。
供給が途切れないジャンルで、覚え書きのペースが追いつきません。楽しい~!
『スカウト!月見語り』
とりあえずストーリー解放して、時間ができた頃に読むつもりでオート再生していたとき、ふと見たら仁兎なずなが和歌をそらの状態で読み上げだしてめちゃくちゃ興奮した。
さすがアイドル活動しながら現役で国立大合格した男…!!さらっとインテリムーブしてくる!
なずな、ラテン語の賛美歌も歌えるらしいし*1、影片に神話系の知識があるとか言われてるらしい(※これは具体的な出典どこか私はまだ把握できていない)し文化系の知識が豊富なの良い。
アイドル仁兎なずなの魅力と言えば小柄で中性的な容姿なんだろうけど、目立つ長所やチャームポイントとして言及されてはいない地味な強みがあるの、キャラの実在感が増していい。
『スカウト!スイートハント』
影片みかが登場している一話だけかいつまんで見たオタクを許してください。
影片の隠キャ節きくぅ~!!!
二人組作る状況に苦手意識ある影片みかめちゃくちゃ保護欲掻き立てられる…。夢ノ咲でいっぱい仲良くしてくれる人と出会えてよかったね。
嵐ちゃんに『べったり』って言われてる影片みか……。
いるよね、クラスの中でずっと一緒に居る仲良し二人組。
周りからもニコイチに思われてるの可愛いかよ。ずっとそのままで居てね。
『スカウト!怪盗フェイク』
お師さんにみっちり芸術啓蒙されてるみかちゃん最高~!
お師さん自己研鑽のために努力を惜しまないだろうから、古典も最新の流行も貪欲に勉強していそう。そして良いと感じたものは影片にも勉強させてるんだろうな。
美術館に芸術鑑賞へ行って二人一緒に作品の前で足を留めてひそひそ意見を交わしたり、お師さんが手帳にガリガリ書き込んでるのを隣でじっくり待つ影片とか居るんだろうな。たぶんヴィクトリアがそういう話の予感がするので、私は早く過去ストに手をつけようね。はい。
お師さんの、時間と手間を惜しまずに芸術を高めるところ好きだ。
みかちゃんに芸術的教育するのも楽しんでるんだろうなぁ…。
このへん自信ないって繰り返してるけど、このあと満場一致の賞賛を受ける影片みか氏の自己肯定感の低さよ…!
お師さんの教育で目が肥えてしまったがゆえの弊害もあるのかも…。
志が高いのもいいけど、自己肯定感も高めていっておくれよ!影片みかはすげぇ男だよ!!
『スカウト!プリティ5』
十月で第二十七回を迎えているプリティ会議、なに……?
いつから始まったサークルなのか知らないけど、結構な頻度で集会開いてるよね?
そしてプリティ三箇条まんまValkyrieの提言では!?
え!!?つまりValkyrieはプリティ三箇条を体言しているという認識で宜しいか!!?Valkyrieはプリティってこと!?そうかも!!(そうか???)
高一男子に「ふわっと」「ゆるい女子会みたいな雰囲気」と言われる十代男子の集まり。
普段は一体どんな雰囲気なんだ?
ここ、私の読み違いでなければ、嵐ちゃんから影片に向けての「(お師さんに)可愛くないって思われちゃうぞ♪」みたいな揶揄いだったりする?良い…。
嵐ちゃんの斎宮宗の扱い、完全に親友の好きぴ(※自分は興味ない)で健康に良い。
日和さんのこの考え方、可愛い界の強者って感じで良いな……。
たぶんジュンくんの影響だと思うんですが、自分よりデカい先輩のこと「わがままプリンセス」って呼ぶ影片みか、誉めてるのか貶してるのか危ういところでは?
まぁ、日和くんとお師さん身長一緒だし背格好近いから、プリンセス扱いするのに違和感無いのかもな。
……自分で言っててなんだが、それどういう理論だ?
元fineの日和に対して「たまにモヤモヤしてしまう」と語る影片。
そりゃあそうだよな。
そしてその思いを受け止める日和さん。
日和さんのことよく知らないけどホワイトブリムで英智くんと火花散らしてたし、五奇人討伐には積極的ではなかったのかな?
自分の罪を背負う覚悟があるとともに、現fineの桃李くんに気をつかう日和さんの描写、好感度のあがるシーンだった。
ね!不思議だよね!?
藍良くんの常識的なツッコミ助かる。
やっぱり斎宮宗の背景を知らない人からすると不思議な光景だろうな。
Valkyrie斎宮宗の奇行とかでネットニュース書かれてても不思議ではないけど、現段階では謎の斎宮家の権力云々によっては批判記事が世に出ない仕組みになってるのかもしれん。
斎宮家……歴史が古くお堅い家柄で末っ子の芸能活動には非協力的……謎の存在。
ここ好き。
お姉ちゃん騎士ってこういうこと?
自分が求める自分像を貫く人、好きだ。
全肯定影片みか、本当にそれでいいんか!?
ここ笑ってしまった。処世術が雑では!?
でも、藍良くんが感心したように大人の対応とも言えるというか、施設で一緒に暮らす子たちの話すことにも「うんうん、わかるで」で分からないなりに寄り添ってあげてたのかな~…と思うと正解なのかも。
わかんなくていいからわかってほしいとき、あるもんな。
「みかちゃんが大好きよ♪」「おれもなるちゃんが好っきゃで♪」
「ここぞという時には頼れる子ね大好き!」「おおきに」
なるちゃんみかちゃんのキャピキャピしたやりとり、わりかし殺伐としたあんスタの世界において癒しに溢れている。
気軽に好きって言い合える関係なのいいね。
「自分本位で我が侭な、気むずかしい芸術家タイプ」にさらっと「お師さんみたい」って言う影片氏笑う。
そう思ってるんだぁ。まぁ、そうだよね。
お師さんのこと盲目的に全肯定しているわけではなく、困ったところもある人として接してる影片好きだ。
斎宮宗に人間として接している。良いです。
?????????????????????
出た。
影片みかの斎宮宗へのクソデカ感情だ。
感情がデカすぎて、影片みかがお師さんにどういう気持ちを向けてるのか理解が追いつかない。
お世話になった先輩とか、ユニットの相方が結婚するかもってときに出てくる言葉が「死んでまうかも」なことある?
これ、どういう温度感から出てきた言葉なの?
わからん…!!
想像しただけで死ぬかもって言ってるのに、自分は口を出すことじゃないって思ってるの切ない……。
これはプレイ始める前にTwitterでチラッと見た情報ですが、バレンタインイベ(※)で葵兄弟が揉めてる雰囲気になってるの発見したときも影片は直接口を出したりせず、お師さんに助言もらうため電話したらしいし、今回の話でも何度も姫宮家の問題について自分たちが口を出すことじゃないって繰り返している。
おそらく結婚とか兄弟喧嘩とか「家族のこと」に部外者が口を挟むのはおかしいって価値観の持ち主なんだろう。
影片みかの生い立ちを考えると、納得の価値観ではある……。
親も兄弟も顔ぶれが変わらない血の繋がった家族とだけ暮らしている人たちが大多数の世の中で、共同生活する人間が流動的に増えたり減ったりする環境で暮らしてきた少数派の彼だからこそ、家族について思うところもあるだろう。
一般的な家族を持たない自分には口出しする権利がないと思ってるかもしれないし、家族問題について口を挟まれて嫌な経験をした覚えがあるからこそ口を挟むべきではないと考えているのかもしれない。
孤児院(※あんスタの世界における「孤児院」は現実の養護施設とイコールの存在ではなさそうなので、作中表記通りの名称を用いています)出身だってこと隠して活動してるわけではないらしいけど*2、それは彼の目標がかつての彼と同じような境遇に居る子たちの星になることだからであって、率先して公開したい情報だったわけではないだろう。
今は幸せそうに見えるけれど、たくさんの葛藤を抱えていたことは言葉の端々から窺えるし。
そのへんも含めて考えると、お師さんが結婚したら死ぬかもって言葉にこめられてるのは、今まで流動的な人間関係しか保てなかった彼とずっと一緒に居てくれると約束してくれた人が、彼には立ち入ることができない世界へ行ってしまうことへの耐えがたい切なさなのかな。
影片が求める「ずっと一緒」の永遠性って、彼のこれまでの人生が短期的な人間関係で形成されていた反動な気がする。
捨てられることが地雷で、ずっと一緒に居ることが一番の愛情表現で、斎宮宗のこと「おれのすべて」*3と思ってて、お師さんが結婚したら死ぬかもっていう影片みか。
……影片みか……マジで幸せになってほしいよ。
将来についてお師さんとよく話し合いな?
このストーリー、全体的に感情の話してる。
プリティ=可愛いっていうのも感情の一つだし。
嵐ちゃんの言う“アタシたち”と“あなたたち”の話、サラッと匂わすだけなのと間接的な比喩にとどまっているため、嵐ちゃんの背景を知らないにわかの私にはよく分からなかった。
ただ、話の流れからある程度推測できる構造にはなっていたので、ひとまずぼんやりと理解したつもり。
正々堂々=大っぴらに誰かを好きと言いにくい“アタシたち”側の嵐ちゃんの、自由恋愛を謳歌できる“あなたたち”側=異性愛者たちが幼い女の子から恋愛の楽しみを奪って家の都合で結婚させようとしていることへの憤慨かな…と理解した。
人の心の自由を奪うなという道徳的な怒りに加えて、日頃自分が抱えていた鬱憤が絡んだ感じに見えた。
桃李くんが言う嵐ちゃんの「大事なもの」は、恋心とか愛とかときめきとか、そういうことかなと感じました。
現段階でにわかが感じた理解なので、間違っているかもしれませんが。
最後に嵐ちゃんが花泥棒は私たちのほうだったと言ってるのも、恋心とか愛とかを花に例えた話なのかと思った。
当初はまだ蕾の恋心を勝手に摘み取る婚約者を花泥棒だと思っていたのに、花が望む持ち主の手から遠ざけた厄介者は自分たちのほうだった(と嵐ちゃんは思った)から花泥棒は五人いるというオチだよね。たぶん。
ここ好き。
「天祥院……先輩」って間は空いたものの一旦は込み上げるものを抑えて先輩呼びしたのに、そのあと「まぁた」「余計な真似」「そのひと」ってあからさまに嫌悪感溢れてるの見て笑うしかなかった。
影片みか、もしかして普段は天祥院のこと呼び捨てにしてる!?
あるいは「天祥院の○○」みたいになんか特殊な呼び方してるかもしれない。
受けた仕打ちは忘れない影片みか、感情で生きてる人間でテンション上がる。
ここも好き。
話の序盤では日和先輩に歯に衣着せたほうがいいって忠告してたわりに、天祥院英智に対しては遠慮の欠片もなく毒づいている影片みか。
彼も嵐ちゃんとはまた別の意味で「理性」より「感情」で動く男だなと分かる。
嵐ちゃんは自分の感情を肯定して守るため、意地になっていることを承知で動いている。
影片氏は肯定とか意地とか意識することなく、自然に自分の感情に従って動いている。
日和くんや嵐ちゃんの行動に忠告するのも、嵐ちゃんの行動を肯定するのも、天祥院英智に毒づくのも、彼が自分の感情に素直に生きているから。
この話を通して、鳴上嵐と影片みかの二人が親友やってるだけあって行動軸が近いことを感じられて良かったです。
ずっと感情の話してるストーリーに割り込んできて理性の話する天祥院英智、良い。
嵐ちゃんの自己愛も肯定しながら、可愛いは正義じゃないぞって諭していく。
ここだけ切り取ると偉そうに見えるけれど、彼は家の都合に合わせて動くことを受け入れている当事者なので、感情論で横やりいれてきたプリティ5の面子を諭す権利があるんだよな。
最後に彼が物申すことで話がしまる構造になっていて良かった。
全肯定影片みかを見て微笑んでる天祥院英智、お師さんが見たら盛大に舌打ちされそうでここも好き。
天祥院英智がお師さんのこと「感情」で動く側の人間だと思ってるんだろうな…ということが分かって良い。その辺利用して色々やったんだもんね……。
嵐ちゃん★5スカウトだけあって、前半はコメディ感に溢れていたのに後半になるにつれてどんどん鳴上嵐の愛の話になっていったの良かった。
自分の愛を守るという自己愛に基づいて他者の愛を守るために動ける嵐ちゃん、好きだなぁ。
「熱いひと」「誰かの感情に寄り添って一緒に爆発してくれる」という、影片みか評が分かる話だった。
私が斎宮宗を好きになった理由の一つでもあるけれど、自己愛とか自己肯定感をプラスの方向に扱える人は素敵だと思います。
★4桃李くんの、生まれついた家に対する葛藤や妹への優しさが知れたのも良かった。
ハイレアがしっかり話の中心に据えられた話は読んだ後の満足感が高い。
Valkyrieの二人をセットで愛でるオタクとしても、影片みかの斎宮宗への感情のドデカさを改めて味わうことができて良かったです。
メインライターから提供されるおもしれー影片みか、最高だった。
以上、今回はここまで!
まだ覚え書きしておきたい二周年キャンペーンで公開された話たくさん残ってるので、しばらくこの感じの更新が続くと思います。
明日はValkyrieの最新シングル発売ってことでめでたい!!
新曲視聴した限りでは今までの曲とは方向性ちょっと変えた感じだったので、全体を聞くの楽しみにしています。どんな感じかな。